すももの栄養素と効能|プラムとプルーンの違いも

甘酸っぱくておいしいすももは、品種によってプラムやプルーンとも呼ばれます。栄養価も高く、上手に摂取することで健康の助けにもなります。ここではすももの栄養素や効能、保存方法などをご紹介します。

すももの特徴

バラ科の植物であるすももは真夏の果実「プラム」や「プルーン」とも言います。原産地は中国原産の「日本すもも(プラム)」とヨーロッパ原産の「西洋すもも(プルーン)」に分類され、生のすももをプラム、乾果したものをプルーンと呼ぶこともあります。

国内での主な産地は山梨県、長野県、和歌山県で、山梨県は国内生産量の約3分の1を占めています。そんなすももの旬は品種によってそれぞれですが、おそよ6月頃から9月頃までです。

学名Prunus salicina
分類バラ科サクラ属
原産地日本すもも:中国
西洋すもも:コーカサス地方
仏名prune
別名プラム

すももの品種

大石すもも

日本で最も栽培されている「大石早生」という品種は、ハウス物なら早いところで5月初旬頃から収穫を始めます。この品種は緑がかった薄黄色の果皮のときに収穫され、熟すにつれてきれいな鮮紅色となるのが特徴的です。甘すぎず、ほどよく酸味のある味わいなので、暑くなっていく時期にさっぱり食べられますね。

ソルダム

次に日本で多く栽培されているすももが「ソルダム」です。大きめで日持ちが良く、果皮が緑色の状態で市場に出回っています。一見、まだ熟していないような見かけですが、果肉は赤く完熟すると果皮も濃い鮮紅色になります。8月上旬頃の真夏に旬を迎えるので、収穫は少し遅めです。

太陽

先の2品種に次いで多く栽培されているのが「太陽」。酸味が少なく糖度が高いため、甘みが際立つ品種です。また、果皮の表面にブルームと呼ばれる白い粉がついています。

これは乾燥や病気から身を守るために、植物が自ら作り出すもの。このブルームによって、白く包まれたようになり見た目にも美しいプラムになります。収穫は8月上旬と少し遅めです。

プルーン

プルーン

甘みが強く、果肉がしまっていて食べやすいのが特徴。生食でも加工でもおいしい。現在栽培されているプルーンの約70%がカルフォルニア州で栽培されています。

乾燥プルーン

プルーンを乾燥させると、抗酸化作用のあるカロテンやエネルギー代謝に必要なナイアシンなども豊富に含んでいます。

すももの栄養素と効能

プラムはカリウムが豊富。利尿効果があり、高血圧の予防にも役立ちます。またプルーンはミネラルやビタミンをバランスよく含んでいます。造血に必要なビタミンB群や鉄も多いので、貧血予防にも。

エネルギー44kcal
水分88.6g
タンパク質0.6g
炭水化物9.4g
カリウム150mg
リン14mg
0.2mg
ビタミンA β-カロテン79μg
ビタミンB10.02mg
ビタミンB20.02mg
ナイアシン0.3mg
ビタミンB60.04mg
ビタミンC4mg
食物繊維総量1.6g

すももの選び方

まず、果皮全体にブルームがついているものが新鮮なすももです。このブルームがたくさん付いているかどうかチェックしましょう。

そして、すももは熟すときれいな鮮紅色になるため、全体にムラなく色づいているものを選んでくださいね。

プラムの保存方法

密閉袋に入れるか新聞紙などに包み、野菜室で冷蔵保存しましょう。

収穫してすぐのものや、採れたてのすももは酸味が強すぎるため、常温で追熟させてから野菜室へ入れてくださいね。

また、すももは冷凍保存もできます。この場合、しっかり洗って水気を切ったら、フリーザーバッグなどに入れて冷凍しましょう。

すももの食べ方

プラムの皮には酸味があるため、皮をむいて食べるのか、皮ごと食べるのか、それぞれ好みで分かれますよね。実はプラムの皮には食物繊維とポリフェノールが豊富に含まれています。むいて食べるとなんだかもったいない気持ちになりますよね。

酸味が苦手でなければ、アボカドを切るときと同じように種を取り除き、皮はむかずにお好みの大きさにカットして食べるのがいいでしょう。もちろん水洗いしてがぶっと丸かじりするのもいいですね。

またプラムには加熱しても失わない栄養素が多く含まれているので、ジャムやコンポートにするのもおすすめです。

生でも加熱してもおいしいすもも。暑くなる時期にもさっぱり食べられるので、旬を迎える時期に楽しみたい果物ですね。

すもも
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