ドラゴンフルーツの栄養素と効能|食べ方や食べ頃、甘いものの選び方も

ドラゴンフルーツは、「ピタヤ」とも呼ばれるサボテン科の果物。トゲトゲした見た目からその名がつきました。甘くないイメージがありますが、それは輸入品を早めに収穫しているため。ここではドラゴンフルーツのおいしい食べ方や栄養素、品種などについてご紹介します。

ドラゴンフルーツの特徴

ドラゴンフルーツは、サボテン科に属する「ピタヤ」と呼ばれる南国の果物です。果皮が竜のウロコのように見えるので「ドラゴンフルーツ」とも呼ばれます。現在では「ドラゴンフルーツ」という名前の方が一般的になっています。

ドラゴンフルーツの原産地

原産はメキシコで、スペイン人によって世界に広められました。13世紀頃のアステカ王国時代に、ドラゴンフルーツの使用が記録されています。

現在では、中南米のほか、ベトナム、マレーシアやカンボジアなどの東南アジア、台湾や中国南部、イスラエル、オーストラリア、ニュージーランド、スペイン、そして日本でも栽培されています。ドラゴンフルーツはサボテン科なので、寒さに注意すれば育てやすいことから、世界の幅広い地域で栽培されるようになったのです。

国内では沖縄県で全国の約84%を生産しており、鹿児島県、千葉県と続きます。

ドラゴンフルーツの旬

ドラゴンフルーツは7月から11月まで数回収穫されます。日本国内では、6月~11月頃に多く出回ります。

学名Hylocereus undatus
分類サボテン科・ヒロケレウス属
原産地メキシコ
別名ピタヤ
英名Dragon fruit
中名火龍果

ドラゴンフルーツの栄養素と効能

カルシウムやリン、鉄などのミネラルが豊富な果物で、貧血予防にも役立ちます。また、免疫を高めてくれるビタミンB1やビタミンB2、ビタミンB6なども含んでいます。

エネルギー50kcal
水分85.7g
タンパク質1.4g
炭水化物11.8g
灰分0.8g
カリウム350mg
カルシウム6mg
マグネシウム41mg
リン29mg
0.3mg
ビタミンB10.08mg
ビタミンB20.06mg
ビタミンB60.05mg
ビタミンC7mg
食物繊維総量1.9g

ドラゴンフルーツの品種

主なドラゴンフルーツの種類は以下のとおりです。

ドラゴンフルーツは見た目がトゲトゲしていますが、果皮は柔らかいので触っても痛くありません。安心してくださいね。

ホワイトピタヤ(ホワイトドラゴン)

果皮がピンク色、果肉が半透明で白いものです。最も多く出回っている種類です。酸味がなく、あっさりとした味わいです。

ホワイトピタヤ

レッドピタヤ(レッドドラゴン)

果皮が赤、果肉が赤紫色です。ホワイトと同じような味わいです。

レッドピタヤ

ピンクピタヤ(ピンクドラゴン)

果肉が淡いピンク色をしていて、最も甘味が強い種類です。

イエローピタヤ(イエロードラゴン)

黄色い果皮、半透明で白い果肉が特徴です。ホワイトやレッドよりも甘味があり、酸味はありません。また、イエローピタヤにはトゲがありますが、取り除いてから出荷されています。

ゴールデンドラゴン

最も小さい種類です。サッパリとした甘みがあります。日本国内では、主にニュージーランド産のものが出回っています。

イエローピタヤ

輸入のものより国内産のほうが甘い!

ところで、日本に出回っているドラコンフルーツは甘味の少ないものがほとんどです。甘味が少ないものは輸入品で、日持ちを考慮して未熟な状態で収穫しているためです。ドラゴンフルーツはバナナなどとは異なり、追熟して糖度を増すことがないので、その結果、甘味の少ないあっさりとした果物と認識されているのです。

 しかし、沖縄など国内で栽培されたドラゴンフルーツは糖度の高い果物になっています。 

ドラゴンフルーツの選び方

果皮が濃い色で、果実がふっくらとして、手に持った時にずっしりと重量感があるものを選びましょう。重いものは水分が豊富でジューシーです。

鮮度が良く、果皮がしなびていないものを選んでください。目安は、皮にハリがあり、葉のような突起の幅が広く短いものです。

ドラゴンフルーツの保存方法

ドラゴンフルーツは追熟しませんので、なるべく早く食べてください。

すぐに食べない場合は、乾燥しないように保存袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。保存期間は2~3日間です。

ドラゴンフルーツの食べ方

ドラゴンフルーツは、そのまま切って生で食べるのが一番美味しい食べ方です。

ヘタの部分を切り取った後、縦に半分または4つに切り分けて、スプーンですくって食べましょう。甘味が足りない場合は、ハチミツをかけるとおいしいです。

また、果肉を食べやすい大きさにスライスして、サラダに加えてもおいしく食べられます。

なお、輸入品は甘味が少ないものが多いので、ピューレにしてシャーベットにするのには向いていません。

ドラゴンフルーツについてご紹介しました。栄養が豊富な果物なので、さっぱりして食べやすい輸入品も熟して甘い国産品もぜひ食べてみてくださいね。

ドラゴンフルーツ
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