バジルの栄養素と効能|バジルオイルの作り方、トマトとの相性も

バジルの葉

バジルは爽やかな香りで、トマトとの愛用が良いイタリア料理には欠かせないハーブ。豊かな香りが食卓を楽しませますが、実は健康に役立つ栄養素も豊富。そのまま料理に載せたり、バジルオイルにして楽しむのもいいですね。ここではバジルの栄養素や効能、おいしい食べ方についてご紹介します。

バジルの特徴

バジル

バジルはシソ科メボウキ属の多年草。日本では冬の寒さに耐えられず越冬できないため一年草とされています。バジルという名は英語のbasilによるもので、和名ではメボウキと言います。またイタリア語由来のバジリコ(basilico)と呼ばれることもあります。

バジルの原産地と品種

バジルの原産地はインド、熱帯アジア。バジルと呼ばれるハーブは約150種類あり、一般的なスイートバジルのほか、レモンの香りを持つもの、紫色のものなど様々です。

学名Ocimum basilicum
分類シソ科メボウキ属
原産地インド、熱帯アジア
和名メボウキ
伊名basilico
英語basil
おいしい時期7月〜8月

バジルの栄養素

リナロール|リラックス・食欲増進

バジルの香り成分であるリナロール、カンファー、オイゲノールには鎮静作用があり、リラックス効果や集中力を高める効果、食欲を促し胃腸の働きをよくする効果があります。

サポニン|咳止め

バジルには微量のサポニンを含んでいるため、咳止めの作用をもちます。

シネオール|虫除け

香り成分であるシオネールは、蚊よけとしても使うことができます。バジルの葉の腺毛という器官を潰すことで香ります。

エネルギー24kcal
水分91.5g
炭水化物4.0g
カリウム420mg
カルシウム240mg
1.5mg
マグネシウム69mg
マンガン1.91mg
ビタミンA β-カロテン当量6300μg
ビタミンK440μg
ビタミンB10.08mg
ビタミンB20.19mg
ビタミンC16mg
食物繊維総量4.0g

※可食部100gあたり

バジルの選び方

葉の色が濃く、ハリがあるものを選ぶと良いでしょう。茎がしっかりしているものは強い香りを楽しめます。

バジルの保存方法

バジルが乗ったマルゲリータ

水に挿しておくことで1〜2日ほどもちます。また、葉だけを冷凍したり、塩漬けにして保存することも可能です。

バジルオイルの作り方

バジルを細かく刻んで、にんにく、唐辛子とともにビンに入れ、オリーブオイルを注ぎます。オリーブオイルに香りを移すことでバジルオイルが出来上がります。

サラダやピザ、マリネ、パスタ、焼き魚など幅広く使えて便利です。

トマトとバジルはコンパニオンプランツ

トマトとバジル

バジルとトマトは、お互いの風味を引き出し、組み合わせて食べるとおいしいというをご存知の方は多いことと思います。

実は食べる際の相性だけではなく、栽培においてもトマトとバジルは相性が良いのです。このように一緒に植えることでお互いに良い影響をもたらす作物・植物のことをコンパニオンプランツ(英:Attendant plants)と言います。

トマトとバジルを一緒に育てると次のようなメリットがあります。

水分調整・味が良くなる

トマトは水を与えすぎると根が傷んだり、病気のもとになったりしてしまいます。むしろ水分を控えめにすることで、トマトの実は甘く濃厚に育つのです。

日本は雨が多いので水分が多くなりがちですが、バジルをトマトの根本に植えることで、バジルが余分な水分を吸い、水分の調整をしてくれるのです。

バジルによって、水分を控えめに調整できることで、トマトの味も良くなります。

害虫対策

バジルとトマトの寄植え

先述の通り、バジルには虫よけの効果があります。もちろん100%予防できるというわけではありませんので、トマトもバジルも虫がついていないか確認する必要がありますが、嫌な虫害を少しでも避けられるはありがたいですね。

日照調整

トマトもバジルも日当たりが良い場所を好みますが、バジルは日当たりが良すぎると葉焼けを起こしてしまうことも。トマトが大きく育ち、陰をつくることでバジルの葉焼けを予防することができます。

バジルの葉
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