かぶの栄養素と効能|葉も捨てずに食べて

  • 2019年12月30日
  • 2020年1月3日
かぶ

かぶは実の部分には消化を助ける成分が含まれており、葉にはビタミン類が豊富な野菜。お漬物にしてもおいしく、食べやすい野菜です。かぶの栄養素や効能、上手な保存方法についてご紹介します。

かぶの特徴

かぶは品種により旬の時期が違い、春や秋に採れますが、店頭に並ぶ量が最も多いのは10〜12月。晩秋から冬が旬です。

原産地は諸説ありますが、アフガニスタンからのアジア系と中近東や地中海沿岸からのヨーロッパ系に分かれ、日本では関ヶ原を境に東と西で系統の違う物が栽培されています。その境界線は「かぶらライン」と呼ばれています。

弥生時代に中国から伝わったとされ、その後、古事記や日本書紀に栽培されていたことが記されています。品種は約80種類、最も生産量が多い金町小かぶは、根が白く柔らかいのが特徴。日本最大の聖護院かぶは、京都名物千枚漬けに使用されています。

学名Brassica xampestris var. rapifera
分類アブラナ科アブラナ属
原産地中央アジア、ヨーロッパ西南部
別名くくたち、かぶら、あこな、すずな
仏名navet

かぶの栄養素と効能

実の部分には大根と同じく、消化を助けるジアスターゼが含まれており、胃もたれや胸焼けなどに効果があります。

葉にもカロテンやビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCなどが含まれているので、油炒めなどでいただくと良いでしょう。

エネルギー20kcal
水分93.9g
タンパク質0.7g
炭水化物4.6g
灰分0.6g
ナトリウム5mg
カリウム280mg
カルシウム24mg
リン28mg
0.3mg
亜鉛0.1mg
ビタミンB10.03mg
ビタミンB20.03mg
ビタミンC19mg
食物繊維総量1.5g

胚軸 可食部100gあたり

かぶの選び方

たくさんのかぶ

葉がみずみずしく、色鮮やかなもの。実の色は白く、表面がきめ細やかで艶があり、ずっしりとした重みのあるものを選びましょう。ひげ根が少ない方が味がいいと言われています。葉の付け根がしなびていたり、傷んでいるものは鮮度が落ちてきている証拠です。

かぶの保存方法

葉付きのかぶは、購入後すぐに実と葉を切り分けましょう。実は乾いたまま、葉は水で湿らせた状態で、それぞれ新聞紙やキッチンペーパーで包み保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室へ保存。

冷凍保存の場合、実は食べやすい大きさに切り、水気を拭いて保存袋に入れ保存。葉は、塩茹でして小分けしたものを保存袋に入れ保存すると1ヶ月は持ちます。

かぶの食べ方

葉の先から茎、実まで全て食べられ、生のまま、煮物、蒸し料理、漬物等幅広く活用されています。かぶのコロンとした形を楽しみたいのであれば、まるごと煮るのがおすすめです。

ひき肉を炒め、茎を少し残したかぶとかぶの葉、お好みの調味料や水を入れ、かぶをまるごと鍋に入れ、落とし蓋をしたら、中火で15分コトコト煮ましょう。仕上げに片栗粉でとろみをつけたら完成です。

かぶについてご紹介しました。秋から冬にかけておいしくいただけるので、このシーズンを逃さず召し上がってください。葉の部分にも栄養が豊富なので、ぜひ捨てずに活用してくださいね。

かぶ
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