グレープフルーツはさわやかな甘味とほのかな苦味がおいしい果物。皮が厚いのでむくのが面倒ですが、上手なむき方を覚えてしまえば簡単です。ここではグレープフルーツの栄養素や効能、グレープフルーツジュースと一部の医薬品の飲み合わせについてご紹介します。
グレープフルーツの特徴
グレープフルーツは西インド諸島のバルバドスで発見され、ブンタンとオレンジが自然交配してできた品種だとされています。日本には、大正時代初期に伝わりましたが、日本の気候は栽培に向かずあまり定着しませんでした。
グレープフルーツの名前の由来は、1本の枝に対してブドウの房のように実をつけるからだと言われています。
グレープフルーツの旬
旬の時期は品種や年により変わりますが、 4月から5月。日本に流通している物のほとんどは輸入された物で、主な輸入先はアメリカです。
グレープフルーツの種類
一般的にグレープフルーツといわれているものには2種類あり、それぞれ特徴があります。
- マーシュ:黄色い果肉で、さっぱりとした味わい、国内で最も流通が多い
- ルビー:赤みを帯びた果肉で、マーシュより酸味が柔らかく、やや甘い
グレープフルーツの栄養素と効能
グレープフルーツのほのかな苦味は、ポリフェノール一種であるナリンギン。強い抗がん作用があります。またその他のかんきつ類と同様に、ビタミンCも豊富です。
エネルギー | 38kcal |
水分 | 89.0g |
タンパク質 | 0.9g |
炭水化物 | 9.6g |
灰分 | 0.4g |
カリウム | 140mg |
カルシウム | 15mg |
リン | 17mg |
銅 | 0.04mg |
ビタミンB1 | 0.07mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ナイアシン | 0.3mg |
ビタミンB6 | 0.04mg |
ビタミンC | 36mg |
食物繊維総量 | 0.6g |
※可食部100gあたり
グレープフルーツジュースと薬の飲み合わせに注意
医薬品によっては、グレープフルーツジュースを飲むと効果が強く出たり、副作用が現れやすくなるおそれのあるものがあります。これは、グレープフルーツの皮に含まれる酵素が原因とされていますが、果肉部分を食べる場合にも注意が必要です。
グレープフルーツジュースを避けるべき医薬品については、薬剤師や医師によく確認し、注意を払うようにしてください。
グレープフルーツの選び方
表面が滑らかで、皮に張りがあり、手に持った時にずっしりと重みを感じるものが実が詰まっている証拠です。へこみや平らな部分が無い物を選びましょう。表面にシミがあるものがありますが、果肉には問題ありません。
グレープフルーツの保存方法
風通しの良い冷暗所や冷蔵庫なら1~2週間は保存することができます。ほかの食材に香りを移さないために、冷蔵庫に保存する時には保存袋に入れましょう。
農薬が使用されているので、食べるときは皮の表面をしっかり洗ってくださいね。
また、カットしたものはラップをかけて冷蔵庫で保存し、できるだけ早めに食べましょう。鮮度にもよりますが1週間程が目安です。
グレープフルーツの食べ方
皮の表面をよく洗い、農薬等を落としましょう。昭和の頃の品種は酸味が強かったので、横半分に切って、砂糖やはちみつをかけてスプーンですくって食べていた方も多いようですが、現在の品種は甘みがあるので、ミカンを食べる時の様にむいたり、果肉を切り分けてそのまま食べるだけでおいしく食べられます。
グレープフルーツのむきかた
- 上下を5mm程切り落とす
- 切り口から切り口に向かって、皮を剥く
- 薄皮に沿って包丁を入れ、果肉を削ぎ落とす
その他の食べ方としては、果肉をサラダに入れたり、果汁をしぼってジュースやゼリーにします。又、果汁を酢飯の酢の代わりにする食べ方も、酸っぱいのが苦手な方にはおすすめの方法です。