にんじんの栄養素と効能|葉っぱやしりしりも紹介

にんじん

にんじんは、一年中スーパーで手軽に手に入る便利な食材。炒めもの、煮物、サラダと幅広く調理できるので使いやすい根菜です。ここではにんじんの栄養や効能、品種、保存方法などについてご紹介します。

にんじんの旬と特徴

スーパーや八百屋では通年見かけるにんじんですが、旬は9月〜12月です。旬のにんじんは甘みがましておいしく、また栄養価も良くなります。

学名Daucus carota
分類セリ科ニンジン属
原産地アフガニスタン
仏名carotte

にんじんの種類

にんじんの品種は大きく西洋種類と東洋種類の2種類に分けられます。

にんじんの原産地はアフガニスタンですが、そこからオランダ、イギリスなどを伝わっていった品種を西洋種。中国を伝わっていった品種を東洋種と呼びます。

なお、特に漢方で重宝される「高麗人参」は、和名ではオタネニンジンと呼ばれるウコギ科の多年生植物で、にんじんとは種類が異なります。

西洋人参

西洋人参は太短く、東洋人参は細長い特徴がありスーパーなどで見かけるほとんどの種類は西洋人参です。

西洋人参は江戸時代末期に日本に渡ってきた種類でにんじんのクセも少なく東洋種より栽培も簡単なことから現在はこちらの生産が主になります。

東洋人参

東洋人参は江戸時代に日本に伝わった種類で甘みとにんじんの臭いが高く煮物などに適しています。

紫にんじん

表皮が紫色をしたにんじん。芯はオレンジ色をしています。カロテンの他、アントシアニンを含むのが特徴です。茹でると色素が出て、煮汁が紫色になってしまうので、生のまま食べるのがおすすめです。

にんじんの栄養素と効能

にんじんの栄養素の代表的なものにカロテンがありますが、カロテンは油に溶ける性質があるので炒めものなど油を使用する料理と相性がよいです。

なお、60年代のにんじんに比べると独特の匂いが減り、食べやすくなったと言われています。カロテンの量は増加した一方、その他の栄養は減少傾向にあります。

にんじんにんじんの葉
エネルギー37kcal18kcal
水分89.5g93.5g
炭水化物9.1g3.7g
ナトリウム24mg31mg
カリウム280mg510mg
カルシウム28mg92mg
0.2mg0.2mg
亜鉛0.2mg
ビタミンA β-カロテン当量9100μg1700μg
ビタミンB10.05mg0.06mg
ビタミンB20.04mg0.12mg
ビタミンB60.11mg0.15mg
ビタミンC4mg22mg
食物繊維総量2.7g2.7g

※可食部100gあたり

にんじんの選び方 

泥付きにんじん

色の濃いものはカロテンが豊富な証拠です。また葉の部分を切り落とした断面がにんじんの大きさに対して小さいほど栄養豊富で味がいいとされています。

にんじんの鮮度は、水分がポイント。袋に水滴がついているものは鮮度が落ちてきているので避けたほうがいいでしょう。また表面がなめらかなものは鮮度が良く、細かい根がたくさんついているものは収穫が遅れている目印になります。

にんじんは通年店頭でみる食材ですが、野菜一つ一つの鮮度は違います。普段から使う野菜だからこそ鮮度を気にして買ってみてくださいね。

にんじんの保存方法

にんじんは乾燥と湿気に気をつけて保存するのがポイント。まるごとのにんじんは基本は冷蔵。冬場なら涼しいところに保管すれば、常温でも問題ありません。

半分だけ残った場合などは切り口にピッタリとラップをして冷蔵庫に保管します。

冷蔵庫での保存方法

冷蔵庫で保存する場合は水分を拭き取り新聞紙やキッチンペーパーで包み、袋にいれます、こうすることで湿気と乾燥を防ぐことができます。1〜2週間を目安に使ってください。

冷凍庫での保存方法

冷凍保存する場合は、1ヶ月を目安に使いきりましょう。そのまま冷凍しても大丈夫ですが、使いづらいのでカットして袋に入れ保存するといいでしょう。

冬場は常温保存も可能

常温の保存は冷暗所。冷蔵と同じ方法で湿気や乾燥から守ります。ただし、冬や気温が低い時に限ります。1週間を目安に使ってください。

葉は落として、泥はそのまま保存

あまり見かけませんが葉付きのものは必ず葉を落として保存、泥付きのものは泥をつけたまま包み冷蔵で保存しましょう。

にんじんの食べ方

にんじんは実に多彩な用途がある食材です。生でサラダ、煮物、漬物など日本人の食生活に欠かせない食べ物ですね。

にんじんの茹で方

にんじんなどの根菜類はお湯から煮てしまうと煮崩れの原因になってしまうので水からにてください。

しりしり

にんじんの甘味を楽しむなら「しりしり」がおすすめ。ツナ缶を入れてもおいしいですよ。

  1. にんじんを薄い千切りにする
  2. フライパンにごま油を入れてしんなりするまで炒める
  3. 調味料で味付け
  4. 卵を加え、素早くかき混ぜて完成

にんじんについてご紹介しました。手軽に手に入る野菜なので、上手に活用して日々の食卓に彩りを添えてくださいね。

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