エシャロットの栄養素と効能|玉ねぎ似たフランス料理に欠かせない野菜

エシャロット

エシャロットは、玉ねぎのようならっきょうのような野菜。フランス料理をはじめ、欧米や東南アジア、中国などで広く使用されています。玉ねぎと同様、生活習慣病の予防に役立つエシャロットの栄養や効能、おいしい食べ方などをご紹介します。

エシャロットの特徴

エシャロットはネギ属タマネギ種の多年草です。ハウス栽培により今では年中販売されているためか知名度が上がり、近年では割とポピュラーな野菜として取り扱われています。年中出回る野菜ではありますが、旬は3~5月の春です。

形状はニンニク、ラッキョウに近く、たまねぎのように薄皮に包まれています。風味もたまねぎに近いのですが幾分マイルドで、癖もそれほど強くなく水に曝す必要なく生食が可能です。その他サラダの彩りやピクルス、煮込み、香味野菜としての活用、薬味としてなど、その用途は非常に幅広いと言えます。

エシャロットの品種

いくつかの品種があり、主立ったものでグレーエシャロット、ピンクエシャロット、赤茶エシャロットがあり、日本においてはピンクエシャロットが最も頻繁に見掛ける品種になるでしょう。

なおエシャ「レ」ットなる野菜が販売されていますが、これは日本において軟化栽培された若いラッキョウで、品種ではなく商品名ですのでお間違えのないようにして下さい。

エシャロットの原産地

ヨーロッパのイメージが強い野菜なのですが、原産地は中央アジアと言われています。明確な情報がなく、「不明」としているケースもあるようです。

学名Allium oschaninii
分類ユリ科ネギ属
仏名echalote
中名胡葱
おいしい時期周年

エシャロットの栄養と効能

エシャロットは、玉ねぎと同様に、生活習慣病の予防や疲労回復、風邪の予防などに効果が期待できます。硫化アリルの一種アリシンを含むので、ビタミンB1を含む食材と合わせるとより効果的です。

エネルギー76kcal
水分79.1g
タンパク質2.3g
炭水化物17.8g
カリウム290mg
カルシウム20mg
マグネシウム14mg
リン47mg
0.8mg
亜鉛0.5mg
マンガン0.37mg
ビタミンB60.11mg
葉酸55μg
ビタミンC21mg
食物繊維総量11.4g

※可食部100gあたり

エシャロットの選び方

基本的にエシャロットというのは、日本でも一部で栽培されているものの多くは輸入物で、そこを前提として選ぶ必要があります。

まずは表面に傷がないこと、そして球根ですので根や芽が出ているものはそれなりに時間が経過していますので、出来ることなら避けるようにしましょう。

さらに水分含有量はみずみずしさに直結しますので、手に取って重量感のあるもの、触れてみてしっかりと締まって硬くなっているものが良いでしょう。

軽かったり表面が柔らかいものは、空洞が出来ていたり可食部の腐敗が進んでいる可能性があります。

エシャロットの保存方法

エシャロットの最適な保存環境は、湿度95%前後で温度は0~5℃と言われています。

冷蔵庫での保管

その事から安定して保存出来る方法は「冷蔵庫」となり、乾燥防止の為に新聞紙でくるみジッパー等に入れて、冷蔵保存するのがベストです。

球根部だけを食べるなら、根菜扱いとなり賞味期限は長そうに思えますが、もともと風味の弱い野菜ですので2~3日で食べきるようにしましょう。

常温保存

なお常温保存の場合は、冬季に限り新聞紙にくるみ冷暗所で保存出来ます。その際も冷蔵庫保存と同じく、2~3日で食べきるようにして下さい。

冷凍保存

冷凍保存も可能です。その際はエシャロットの薄皮まで剥き、新聞紙ではなくラップでくるんだ上で、ジッパー等に入れて保存しましょう。その際の保存期間はおおよそ1ヵ月となります。

エシャロットは冷凍保存でも栄養素に変化がありませんので、他の野菜よりも比較的長く楽しむことが出来るでしょう。

エシャロットの食べ方

エシャロット

エシャロットはその特徴や役割的に、新鮮であれば生食するのが最もおすすめです。

生食の内容は基本的にどのような形でも合わないということはなく、マヨネーズを付けて食べるのもあり、味噌を付けても良し、ごま油にも合うという、和洋中問わないところがあります。

ただし、タマネギやニンニクには遥かに劣るものの多少の辛みがあり、それが気になるという人も少なくないでしょう。その際は5分程度水にさらすなどをして緩和すれば、ほぼ誰でも生食は可能だと思われます。

なおタマネギやニンニク同様、「葉」も可食部となります。かき揚げや炒め料理でも美味しく食べられますし、小口切りで薬味にもなりますのでまさに万能の食材と言えますね。

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