ライチは皮を剥くだけで簡単に食べられ、別名レイシとも呼ばれる果実。ビタミンCをはじめとする美容効果が高い栄養素が含まれており、楊貴妃も好んで食べたと言われています。ここではライチの栄養素や選び方、保存方法などについてご紹介します。
ライチの旬と原産地
輸入されているライチの旬は4月下旬から8月上旬ごろです。国内に流通しているライチのほとんどが輸入のものですが、国内でも鹿児島、宮崎、沖縄などで栽培されています。国産のライチの旬は6月中旬から7月頃と期間が短いです。
原産地は中国南部の福建省から広東省で、楊貴妃が好んだ果物とされています。
学名 | Litchi chinensis |
分類 | ムクロジ科レイシ属 |
原産地 | 中国南部 |
仏名 | litchi |
別名 | レイシ |
おいしい時期 | 6月〜7月 |
ライチの品種
玉荷包(ぎょくかほう)
玉荷包(ぎょくかほう)は台湾の品種です。ドラゴンライチともいわれています。特徴はその甘み。種が小さく肉厚なのでたっぷり食べることができます。ライチの中でも質が高い品種です。
黒葉(こくよう)
日本で目にするライチはこの品種が多いです。ブルースターはフロリダで栽培されている品種で、こちらもその甘みが特徴です。
モーリシャス
モーリシャスはアメリカのフロリダ半島や南アフリカなどで栽培されている品種です。
ライチの栄養素と効能
ライチはビタミンCをはじめとする美容成分が豊富で楊貴妃が愛したとも言われるフルーツ。妊娠初期に必要な葉酸の含有量も豊富です。
エネルギー | 63kcal |
水分 | 82.1g |
タンパク質 | 1.0g |
炭水化物 | 16.4g |
カリウム | 170mg |
マグネシウム | 13mg |
リン | 22mg |
鉄 | 0.2mg |
銅 | 0.14mg |
ビタミンB2 | 0.06mg |
ナイアシン | 1.0mg |
ビタミンB6 | 0.09mg |
葉酸 | 100μg |
ビタミンC | 36mg |
食物繊維総量 | 0.9g |
※可食部100gあたり
ライチの選び方
ライチを選ぶ際のポイントはいくつかあります。
1、原産地での選び方
まずは産地で選ぶ方法です。スーパーなどで売られているライチは中国産と台湾産のものが多いですが、中国産の方が、果肉が多いのでおすすめです。
2、皮の色での選び方
つぎに皮の色で判断する方法です。ライチは劣化すると皮の色が黒くなってしまいます。そのためライチを選ぶ際は、皮に赤みがかかっているものを選ぶと良いでしょう。
また、棘でも判断することが出来ます。ライチの棘は劣化が進むと、柔らかくなり、丸みを帯びてきます。そのためできるだけ棘が鋭いものを選ぶと良いでしょう。
ライチの保存方法
ライチは傷みやすい果物です。ビニール袋に入れるか、新聞で包んで、冷蔵庫で保存すると美味しく保存することが出来ます。
また買ってすぐに食べない場合、冷凍保存することも可能です。風味を保つためには、買ってすぐに急速冷凍すると鮮度を保ったまま保存することが出来ます。冷凍保存すると甘味が増すそうなのでおすすめです。
ライチの食べ方
ライチを食べるためにはまず皮を剥きます。果物ナイフで切り目を入れて剥くか、爪で剥くことも出来ます。皮を剥くと果肉が出てくるため、そのまま食べましょう。
生のライチを食べると、ライチ本来の風味を楽しむことが出来ますが、アレンジすることもできます。スムージーの材料にする、または冷凍保存したライチをシャーベット状にして食べると、また違った味わいが楽しめますよ。