たけのこの豊富な栄養と食べ頃・保存方法

たけのこ

たけのこはアミノ酸のうまみがおいしく、食物繊維が豊富な竹の若葉。便秘の解消や動脈硬化の予防などが期待できます。ここではたけのこの栄養や選び方、保存方法をご紹介します。

たけのこの特徴

たけのこはイネ科マダケ属の淡色野菜。原産地はヨーロッパや、西南アジア、インドなどで、日本では鹿児島や福岡を中心に収穫されます。おいしい旬の時期は4月〜5月頃。

掘りたてのたけのこは、生でも食べられますが、時間が経つにつれてえぐみが増すので、茹でてアク抜きをして食べるのが一般的です。

学名Phyllostachys
分類イネ科マダケ属
原産地ヨーロッパ、西南アジア、インド
仏名pousse de bambou

たけのこの種類

たくさんのたけのこ

たけのこの品種は地域によって特色があります。関東地方で出回っているのは孟宗竹という品種。それぞれ特徴をご紹介します。

孟宗竹
関東地方で流通する品種。太くてやわらかく、香りが高い。
淡竹
細身でアクが少なく、あっさりした味わいが特徴。
大名たけのこ
九州南部に自生する寒山竹とも呼ばれる品種。クセがなく上品で、皮付きのままホイル焼きにしていただくとおいしい。
まだけ
全国で古くから栽培されている品種。アクが強く苦味があるのが特徴
根曲がり竹
東北や北海道で食べられる品種。細身でアクが少なく、根本が湾曲することからこう呼ばれる

たけのこの栄養素

ザルの上のたけのこ

たけのこは食物繊維やカリウムなどが豊富。セロリやオクラなどと一緒に食べると、より高い効果が期待できます。

エネルギー26kcal
水分90.8g
タンパク質3.6g
炭水化物4.3g
カリウム520mg
マグネシウム13mg
リン62mg
亜鉛1.3mg
マンガン0.68mg
ビタミンB10.05mg
ビタミンB20.11mg
ビタミンB60.13mg
葉酸63μg
ビタミンC10mg
食物繊維総量2.8g

※可食部100gあたり

たけのこに期待される健康効果

3つのたけのこ

豊富な食物繊維が便秘を改善

たけのこの可食部には、100gあたり2.8gの食物繊維が含まれており、便秘の改善に役立ちます。腸のなかからきれいにしてくれます。

食物繊維は動脈硬化の予防にも

食物繊維は、便秘解消の他にコレステロールの吸収を防いで動脈硬化を予防する効果もあります。

カリウムが高血圧を予防

たけのこはカリウムも多く含むので、塩分の排出を促し高血圧を呼予防する効果も期待できます。

たけのこの選び方

たけのこは、朝採ってその日のうちに食べるべきとも言われるほど鮮度が重要な野菜。たけのこを買うときには、切り口に注目しましょう。切り口がみずみずしく、根本のいぼいぼが少ない、また赤い斑点がないものを選びます。

穂先部分は黄色で外皮のツヤがいいものがおすすめ。穂先が緑色のものは日にあたっており、筋が硬くえぐみが強くなっています。

たけのこの保存方法

たけのこはすぐに茹でましょう。えぐみのもととなるシュウ酸などは一晩で倍増してしまいます。

長期保存なら水煮に

茹でたたけのこは適当なサイズに切って、保存瓶に入れ、水を注ぎます。これを瓶ごと30分ほど煮沸することで1年ほど常温保存できるようになります。

収穫前のたけのこ

たけのこの栄養や選び方、保存方法についてご紹介しました。便秘や大腸がんの予防に効果的な野菜です。鮮度が重要なので、掘ったらすぐに調理するようにするようにしましょう。スーパーなどで購入する場合には水煮などを活用するのもいいですね。

たけのこ
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