にらの栄養素と効能|滋養強壮効果が高く漢方にも

ニラ

にらといえば、餃子やニラレバなどのスタミナ料理を連想される人も多いのではないでしょうか?スーパーなどの店頭に並ぶ「にら」がもつ特徴や栄養、選び方、保存方法などについて紹介します。

にらの特徴

にらは多くの栄養が含まれるスタミナ野菜として知られ、アリシンという栄養素が最も多く含まれ、にらの独特の匂いを生み出します。

アリシンは、消化酵素の分泌を促し、エネルギー代謝を活発にするはたらきや、殺菌作用、血栓予防の効果などがあります。

にらには、ビタミンA、B1、B2、C、Eなど多くのビタミンも含まれ、次のような特徴があります。

にらの旬

にらの旬は、3月から5月といわれます。

にらの種類

にらの種類には、緑色の葉にら、全体が淡い黄色の黄にら、そして葉先に丸い玉のついた花にらの三種類があります。

葉ニラ

緑色の葉にらは、季節を問わずスーパーなどの店頭に並んでいる最も一般的なにらです。

一度根元から切って収穫されたにらは、そこからまた生育するため、1年に2回から3回程度は収穫が可能で、生命力の強さが感じられます。

黃ニラ

全体が淡い黄色の黄にらは、日光を遮断した環境で栽培されたにらで、ニラモヤシとも呼ばれます。

黄にらは、緑色の葉にらと品種は同じであるにもかかわらず、生育した黄にらは、葉にらの独特の匂いが抑えられ、甘味も少しあります。

花ニラ

葉先に丸い玉のついた花にらは、葉にらや黄にらとは違う品種で、一年中花芽をつけるため、花が開く前に収穫されます。

にらの原産地

にらは、紀元前前から中国西部、ベトナム、インドなどの東アジアの地域で栽培され、日本には弥生時代に中国から伝わり栽培が始まったと考えられています。

「古事記」では加美良(かみら)、「万葉集」では久々美良(くくみら)といった記述が確認されていて、にらが日本でも古くから親しまれ、現在でもさまざまに活用されています。

ニラの栄養素と効能

強い匂いのもとは硫化アリル。硫化アリルには、ビタミンB1の吸収率を高め、等の分解を促進する働きがあります。また、血行を良くし、胃腸の働きを助けてくれるので、風の予防や疲労回復にも効果的です。

エネルギー21kcal
水分92.6g
タンパク質1.7g
カリウム510mg
カルシウム48mg
0.7mg
マンガン0.39mg
ビタミンA β-カロテン3500μg
ビタミンK180μg
ビタミンB20.13mg
ビタミンB60.16mg
葉酸100μg
ビタミンC19mg
食物繊維総量2.7g

※可食部100gあたり

にらの選び方

にらをスーパーや八百屋の店頭で選ぶ際には、全体に肉厚で葉先までハリがあるものを選びます。

にらは、畑で栽培する株から切って出荷されているため、切り口が乾燥して葉にハリがない状態のものは、新鮮ではないと判断できます。

にらの保存方法

ニラ

にらの保存には、冷蔵と冷凍、あるいは加工して保存食として保存する方法があります。

冷蔵での保存方法

冷蔵して保存する場合、湿らせたキッチンペーパーでにらの根本を包み、新聞紙で全体を包んだ状態でポリ袋に入れて口を縛り、冷蔵庫の野菜室に入れます。

冷蔵庫には、にらを立てて保存した方が良く、日持ちは、3日から4日程度が目安です。

冷凍での保存方法

冷凍して保存する場合、にらを食べやすい大きさにカットし、ラップで包むかプラスチック製の保存袋に入れ、冷凍室に入れます。冷凍して保存できる日持ちは、1ヶ月程度が目安となります。

保存食に加工して保存する方法

にらを調味料に漬け込めば、保存食として一週間程度の保存が可能です。にらを細かく刻み、ポン酢などに混ぜるだけで、冷奴やご飯のトッピング、肉や魚料理のソースにも使えるポン酢醤油漬けの保存食ができ、便利な保存方法となります。

にらの食べ方

にらの食べ方には、炒め物にしたり、味噌汁の具に入れたり、レバニラ炒めや餃子、モツ鍋などの料理など、さまざまなやり方があります。

にらを料理に活用するには、束になっているにらを使う分だけ根元から取り出し、鍋物や炒め物などには端からざく切りにし、餃子や味噌汁には粗みじんに切って使います。

また、長いまま茹でれば、おひたしなどとして食べることができます。

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