ほうれん草と一緒に炒めるなら、ベーコンが定番の組み合わせですよね。ところが、ほうれん草とベーコンはあまり食べ合わせが良くない組み合わせだというのです。
なぜ食べ合わせが悪いと言われるの?
ほうれん草とベーコンの食べ合わせが悪いと言われる理由は2つ。ほうれん草に含まれる硝酸がベーコンのタンパク質と反応して発がん性物質が生成されてしまう可能性があること。また、栄養の吸収効率が落ちるためと言われています。
ほうれん草の硝酸が変化?
ほうれん草には硝酸という成分が含まれています。硝酸は体内で亜硝酸に変化しますが、この亜硝酸がベーコンに含まれるタンパク質分解物、アミン類と反応することで、発ガン性物質であるニトロソアミンが生成されてしまうのです。
同様の現象は焼き魚に醤油をかけて食べる際にも発生する可能性があるとされていますが、過剰に摂取するようなことがなければ問題ないでしょう。
ベーコンのリン酸が栄養吸収を阻害する?
ベーコンにはリン酸という成分が含まれていますが、このリン酸がほうれん草に含まれる鉄分やカルシウムの吸収を妨げてしまいます。
ほうれん草に含まれる鉄分は、レバーに匹敵するほどで、これらの栄養素が吸収できなくなってしまうのはとてももったいないのです。
リン酸はベーコンを始めとする加工食品に添加物として使用されている場合が多いので、気になる場合は加工食品や外食を避けるとよいでしょう。
できるだけ栄養を維持したままほうれん草とベーコンを一緒に食べたいというときには、ほうれん草をさっと茹でてから炒め、ビタミンが多い野菜を加えて炒めるといいでしょう。
レモンを絞ったり、サラダやジュースと一緒に食べてもいいですね。
ほうれん草+ゆで卵も吸収効率が落ちる
ベーコンの他に、ゆで卵もほうれん草との食べ合わせがよくないと言われています。硫黄分が鉄分の吸収を阻害する可能性があるためです。