みょうがは、独特の香りと風味から薬味として使われることの多い野菜です。さっぱりとしたい夏にはとても重宝します。クセや刺激が強く、好き嫌いの分かれる野菜ですが、みょうがには薬味としてたまに食べるだけではもったいないくらいの栄養素が含まれています。今回は、そんなみょうがをご紹介します。
みょうがの特徴
みょうがは本州から沖縄まで広く自生する多年草で、生姜の仲間です。生姜と同様に花も茎も香味野菜として日本では古くから親しまれていますが、食用としているのは日本だけです。
みょうがの旬は、6月~10月過ぎの夏から秋にかけてになります。夏に採れるものは「夏みょうが」、秋に採れるものは「秋みょうが」と呼ばれています。秋みょうがの方が夏みょうがに比べてふっくらとして大きいのが特徴です。
学名 | Zingiber mioga |
分類 | ショウガ科ミョウガ属 |
原産地 | アジア東部 |
みょうがの種類

花みょうが
一般的に「みょうが」と呼ばれ市場に出回っているものです。花が咲く前の蕾を食用とします。紅色〜赤紫色で特有の香りがあり、シャキシャキとした食感が特徴です。
みょうがたけ
みょうがの若い茎を食用としたものです。20~30cmほどの棒状で、日が当たらないよう軟化栽培し、成長後に軽く日を当てることで白と薄紅色のきれいなグラデーションになります。一般的なみょうがと同様に薬味や和え物、味噌汁などに使われます。
みょうがの栄養素
みょうがの成分の90%は水です。そのせいか夏の野菜として認識されていることが多いようです。その他には、ビタミンやミネラルが含まれています。また、みょうが特有の香りは、α-ピネンと呼ばれるものでヒノキやスギの香りと同じものです。
みょうがに含まれる主な栄養素
- カリウム
- マグネシウム
- リン
- ビタミンB群
- ビタミンC
- α-ピネン
- カンフェン
みょうがに期待される健康効果

集中力アップ効果
みょうがの香り成分であるα-ピネンには、気持ちをリラックスさせ、集中力を高める効果があります。α-ピネンは揮発性なので、効果を得たい場合は生食するのがおすすめです。
風邪予防
みょうがの辛み成分であるカンフェンには、抗菌作用・抗炎症作用があります。口内炎予防やのどの痛み、熱による身体の不調を整えるなど、風邪予防に役立つ効能をたくさん持っています。
夏バテ予防
α-ピネンには集中力を高める効果の他に、胃液の分泌を促し、食欲を増進するとともに消化を促進するはたらきがあります。また、ビタミンB1には疲労回復効果があり、夏の暑さで奪われやすい体力の回復に効果を発揮します。
みょうがの選び方
みょうがは、色鮮やかでツヤがあり、ふっくらと丸みがあるものを選ぶようにしましょう。また、身がふわふわしているものは風味があまりよくないため、しっかりと締まっているものがおすすめです。
また、先端から花が出たものや咲きかけのものは、硬く食感が落ちるため避けるようにしましょう。みょうがたけも全体に張りとツヤがあり、色鮮やかなものを選ぶのが良いです。
みょうがの保存方法
乾燥すると独特の香りが失われてしまうため、ポリ袋に入れるかラップに包んで冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。ポリ袋やラップに包む前に、湿らせたキッチンペーパーなどで包んでおくと、より乾燥しにくくなります。
傷むのが早いため、3~4日で使い切るのが良いですが、長期保存したい場合は冷凍も可能です。水洗いして水気をよくふき、刻んだものを保存用袋などに入れて冷凍します。香りや食感は失われてしまうため、薬味としてではなく、味噌汁の具や炒め物に使うのがおすすめです。
みょうがの食べ方

みょうがは使う直前に切るのが基本です。みょうがの香りは揮発性が高いため、切ってから長い時間放置すると、あの独特の香りが失われてしまいます。
ただし、アクが強い野菜なので、切ったらすぐに水にさらすようにしましょう。長く水にさらすと、香りも辛味も抜けてしまうため、3~4分で十分です。さらした後はザルに上げ、キッチンペーパーなどで水気を拭き取り、シャキッと食感良く仕上げましょう。
みょうがは切り方によって食感を変えることができます。食感を楽しみたい、みょうがの存在感を出したいという場合は、繊維に添って千切りにします。なるべく食感を抑えたい場合は、繊維を断つように輪切りするのがおすすめです。合わせる料理によって切り方を変えてみて下さいね。
まとめ
みょうがの魅力は、何といっても特有の香りと風味。食欲増進作用もあるみょうがは夏にぴったりの食材です。そうめんや冷奴の薬味などとして取り入れ、暑い夏を乗り切りましょう。また、みょうがは冷たい料理や薬味としてだけでなく、炒め物や天ぷらにも活用できます。身体に嬉しい成分がたくさん詰まったみょうがを、色々な調理方法で味わってみて下さい。