ブルーベリーは、視力回復や眼精疲労の回復に効果が期待できるアントシアニンが豊富に含まれる食品です。抗酸化作用もあるので、意識的に摂取できるといいですね。ここでは、ブルーベリーの特徴や保存方法、ジャムの作り方などをご紹介します。
ブルーベリーの特徴
ブルーベリーはツツジ科スノキ属の植物です。原産地は北アメリカです。北米では古来より先住民たちが食用として利用してきました。日本で食べられるようになったのは35年くらい前からだと言われています。
木の高さは1mくらいで場所もとらず、鉢植えでも用意に栽培できるので、家庭でも人気の果樹です。旬は6月~9月。収穫期は品種により少し異なります。
学名 | Vaccinium spp. |
分類 | ツツジ科スキノ属 |
原産地 | 北アメリカ |
仏名 | myrtille |
独名 | Heidelbeere |
おいしい時期 | 6~7月 |
ブルーベリーの品種
400あるともいわれているブルーベリーの品種ですが、日本でよく栽培されているのは、次の3系統です。
- 実が大きいノーザンハイブッシュ系(寒冷地向き)
- 実が小ぶりなラビットアイ系(温暖地向き)
- ハイブッシュ系の改良品種サザンハイブッシュ系(温暖地向き)
ブルーベリーの栄養素と効能
ブルーベリーは、アントシアニンやポリフェノールが豊富で、網膜の表面層の再生を助けてくれるため、視力改善や疲れ目の回復に役立ちます。また、活性酸素を抑制する抗酸化力が強く、生活習慣病予防が期待できます。
アメリカ農務省の研究では、40種のアメリカ産の野菜果物を試した結果、ブルーベリーが最も抗酸化力が高いという結果も出ています。
なお、視力回復や眼精疲労には、1日40g(20〜30粒)を目安に食べるといいでしょう。
エネルギー | 49kcal |
水分 | 86.4g |
炭水化物 | 12.9g |
カリウム | 70mg |
カルシウム | 8mg |
リン | 9mg |
鉄 | 0.2mg |
ビタミンA β−カロテン当量 | 55μg |
ビタミンE | 1.7mg |
ビタミンB1 | 0.03mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ビタミンB6 | 0.05mg |
ビタミンC | 9mg |
食物繊維総量 | 3.3g |
※可食部100gあたり
ブルーベリーの選び方
ブルーベリーを購入する際には、果実の裏側までしっかり色づき、濃い青紫色が均一のもの。しわがよっておらず、ハリのあるものを選びましょう。
果実表面につく白い粉状のものはブルームといって果実が乾燥を防ぐものなので、食べても差支えはありません。むしろブルームが多いほど新鮮なものと言えるでしょう。
ブルーベリーの保存方法
ブルーベリーは梅雨時期から盛夏にかけて成熟するため、生食の場合は常温に置くと湿度によりカビが生えやすいです。冷蔵庫などで低温で管理し、1~2日で食べるようにしましょう。
長期保存の場合は、よく洗った後でタッパーなどの保存容器に平らに並べ、冷凍保存がいいでしょう。すぐに料理に使えて便利です。またジャムやソースに加工するのも良いでしょう。
ブルーベリーの食べ方
冷凍保存していたブルーベリーをそのまま生地にいれ、カップケーキを作ったりもいいですが、ジャムにしておくと長持ちします。ヨーグルトやアイスクリームに添えて手軽に食べられますね。
ジャムの作り方
- ブルーベリーを耐熱容器にいれ、グラニュー糖をまぶしておきます。グラニュー糖はブルーベリーの5~7割くらい。(お好みで。)
- 灰汁をすくいながら600Wのレンジで3分。とろとろしてきたらレモン汁を入れて、また3分。
- 熱湯消毒した広口瓶に詰めたら完成です。冷蔵庫で保存し、早めに食べてくださいね。
ブルーベリーは旬が短く、生のままでは長持ちしませんが、冷凍食品としても販売されているのでこちらを活用してもいいですね。