パパイヤは香りが豊かで酸味の少ない甘みがおいしい果物。葉酸やカロテン、ビタミンCをはじめとする栄養素も豊富でな点も魅力です。ここではパパイヤの栄養素や効能、選び方や食べ方などについてご紹介します。
パパイヤの特徴
パパイヤは熱帯性の植物なので、宮崎県、鹿児島県、沖縄県などで栽培されている国産のパパイヤは気温の高くなる5月から9月が旬です。
ただし、輸入品に関しては、フィリピンなどの熱帯地域で1年を通して栽培されているので、旬はありません。フィリピン、ハワイ、インド、ブラジルなどでよく栽培されています。
パパイヤの品種
品種もいくつかありますが、日本でよく見かけるのは「ソロ」と呼ばれる果肉が黄色い品種です。甘みがあり、酸味はほとんどなく、触感がまったりしているのが特徴です。
その他にも、主に野菜用として食べる「青パパイヤ」というものがあります。これは、熟す前の青いパパイヤを収穫したもので、健康食材として昔から沖縄では食べられており、内臓の働きが良くなると言われています。
学名 | Carica papaya |
分類 | パパイヤ科パパイヤ属 |
原産地 | 熱帯アメリカ |
別名 | 木瓜(もっか)、乳瓜(ちちうり) |
おいしい時期 | 国産:5月〜8月 輸入:周年 |
パパイヤの栄養素と効能
ビタミンC、ビタミンE、カロテンが豊富で脳梗塞や心筋梗塞の予防に効果的。また、妊婦や貧血ぎみの人に必要な葉酸も豊富です。青パパイヤはタンパク質分解酵素「パパイン」が入っているので、肉の消化に役立ちます。
エネルギー | 38kcal |
水分 | 89.2g |
タンパク質 | 0.5g |
炭水化物 | 9.5g |
カリウム | 210mg |
マグネシウム | 26mg |
鉄 | 0.2mg |
ビタミンA β-カロテン | 480μg |
ビタミンE | 0.3mg |
ビタミンB1 | 0.02mg |
ビタミンB2 | 0.04mg |
パントテン酸 | 0.42mg |
葉酸 | 44μg |
ビタミンC | 50mg |
食物繊維総量 | 2.2g |
※可食部100gあたり
パパイヤの選び方
どうせ食べるなら美味しいパパイヤが食べたいですよね。ここでは、美味しいパパイヤを見分けるポイントは2つご紹介します。
1.皮
パパイヤの表皮に張りがあり、すべすべとしたツヤがあるものがおすすめです。逆に、乾燥しているものやシワができているものは、味が落ちている可能性があるので避けてください。
2.重さ
実際にパパイヤを持ってもらい、ずっしりと重みのあるものがおすすめです。重みがあると、果汁がタップリ含まれていたり、果肉に厚みがある美味しいパパイヤの可能性が高いです。
パパイヤの保存方法
パパイヤの食べごろは、果皮の色が黄色くなり、触ると柔らかい状態のときになります。そのため、パパイヤの状態によって保存方法は異なります。
未熟なパパイヤ
まだかたい未熟なパパイヤは常温(20℃くらい)で保存する方が良いです。常温で保存すると、熟成がすすみ、食べごろのパパイヤになってくれます。
熟したパパイヤ
完熟したパパイヤはできるだけ早く食べた方がいいのですが、すぐに食べない場合は、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。保存できるのは長くても1週間なので、それまでに食べるようにしましょう。
冷凍パパイヤ
完熟したパパイヤはカットすることで、冷凍保存もできます。カットは1口大の角切りやスライスなど、好きなサイズで構いません。冷凍する際は、ファスナー付きの保存袋に入れて保存します。そうすれば、約1か月は冷凍保存することが可能です。
パパイヤの食べ方
パパイヤは加工や調理をすると味がぼやけやすいので、生のまま食べるのが一番おいしいと言われています。
基本的な切り方は、パパイヤを縦に半分にカットし、中の種を取り除きます。半分に切ったパパイヤをさらに4等分して、包丁で皮を剥きます。最後にお好みの一口サイズにしてください。イメージとしては、メロンを切るときと同じような手順になります。
冷凍保存したパパイヤは半解凍してスムージーにしたり、シャーベットととして食べるのもおすすめです。
青パパイヤは炒め物に
また、青パパイヤはサラダや炒め物に向いています。パパイヤの酵素パパインには、肉を柔らかくする効果があり、肉料理に合わせると美味しくなります。