マンゴーの栄養素と効能|上手な切り方や食べ頃も

マンゴーは、チェリモヤ、マンゴスチンと並ぶ世界三大美果の一つ。近年国内での栽培が盛んになったことで人気が高まっていますね。スーパーで購入したりふるさと納税の返礼品としてもらったりとなにかと食べる機会が増えました。ここではマンゴーの栄養素や効能、上手な切り方などをご紹介します。

マンゴーの特徴

マンゴーは、6月から8月が旬の、世界三大美果(ほか2つはチェリモヤ・マンゴスチン)とされる果物です。

フィリピンやメキシコが原産国で、70年代から国内でのハウス栽培が始まりました。現在日本では、沖縄・鹿児島・宮崎など暖かい地域で栽培されます。

マンゴーは、主にメキシコで栽培される黄色い「ペリカンマンゴー」と、フィリピンで栽培される赤い「アップルマンゴー」に分けられ、日本で栽培されるマンゴーのほとんどはアップルマンゴーになります。

マンゴーの地域による違い

タイのピムセンダエーン種

マンゴーは地域によって特徴に違いがあります。代表的なものを見てみましょう。

  • 国産:宮崎、沖縄、鹿児島を中心にアップルマンゴーが作られている。完熟で濃厚
  • フィリピン:輸入品の多くはくちばしの形に似たフィリピン産のペリカンマンゴー
  • タイ:イエローマンゴーやゴールデンマンゴーともいう。コクがあり、甘みと酸味のバランスが良い
  • カルフォルニア:グリーンマンゴーともいう。鮮やかな黄色い果肉で濃厚な食感が特徴
  • インド:複数種がコンスタントに輸入されている

学名Mangifera indica
分類ウルシ科マンゴー属
原産地インド、マレー半島
仏名mangue
中名芒果(マングオ)

マンゴーの栄養素と効能

マンゴーには、ビタミンC・カロテン・葉酸・カリウム・食物繊維といった効能がたっぷり入っています。青いうちはビタミンCが多く、熟するほどBカロチンの量が増えます。

抗酸化作用により、美肌・がん予防・貧血予防・便秘改善と女性に嬉しい果物です。

エネルギー64kcal
水分82.0g
タンパク質0.6g
炭水化物16.9g
カリウム170mg
0.2mg
マンガン0.10mg
ビタミンA β−カロテン当量610μg
ビタミンB10.04mg
ビタミンB20.06mg
ナイアシン0.7mg
ビタミンB60.13mg
ビタミンC20mg
食物繊維総量1.3g

※可食部100gあたり

マンゴーの選び方

マンゴーは、なめらかで傷や黒い斑点が無く、色つやのよいものを選ぶと良いでしょう。触った時に、ややへこむくらいが食べごろになります。

表面に傷や黒い斑点があったり、ブヨブヨしてシワが生じているものは、古くて中まで腐っていることがあるので注意しましょう。

また、中まで熟していると甘い香りが際立ちますので、そちらも判断基準にすると良いでしょう。

国産の収穫したてのマンゴーには、果肉に白い粉(ブルーム)がついているものもあります。水分調節や病気から守るためについており、食べる分には問題ありません。完熟していくにつれて、この白い粉は消えていきます。

マンゴーの保存方法

マンゴーを保存する際は、完熟のものはビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に入れましょう。食べ頃は収穫してから7日前後です。

長く冷やすと低温障害になるので、食べる2~3時間前に冷やすようにしましょう。

マンゴーの食べ方

マンゴーは生でも加工しても美味しく食べることができる果物です。

マンゴーの切り方

  1. 生の果実は3枚に下ろすように切り、種は外す
  2. 皮を切らないように注意し、果肉に格子状に包丁を入る
  3. 果肉を押し上げてお皿に盛り付ければ完成

香港風マンゴープリン

潰した果肉に砂糖と生クリームを合わせて、ゼラチンで固めて作ります。蒸す工程がないので簡単!

マンゴーチャツネ

果肉に酢・砂糖・お好みの香辛料を加えて煮詰めると自家製マンゴーチャツネになり、カレーの薬味などに使用できます。

その他にも、ジュースやピューレ、マンゴープリンにしても美味しく召し上がれます。

マンゴーについてご紹介しました。国産の完熟マンゴーをいただいてもおいしいですし、他の地域のマンゴーとの違いを比べてみてもいいですね。はじめて着るときには少しためらいますが、慣れてしまえば難しくありません。

マンゴー
〜野菜の情報配信中〜