ウコンの栄養素と効能|ウコン茶やウコン酒も

ウコン

ウコンは肝臓の機能を高め、解毒機能や胆汁の分泌を促進してくれるため、二日酔いの対策としても知られています。ここでは、ウコンの栄養や春ウコンと秋ウコンの違い、上手な摂り方などについてご紹介します。

ウコンの特徴

ウコンは東インドを原産とするショウガ科のクルクマ属で、種類は約50種類ほどあると言われています。国内では主に沖縄が日本最大のウコン栽培地。一般的に利用される部位は根茎の部分で、花の咲く時期によって通称「秋ウコン」「春ウコン」「紫ウコン」と呼び、クルクミン含有量をはじめ、それぞれに違った特徴があります。

秋ウコン 鬱金(ウコン)

7月から8月に花を咲かせ、健康維持に役立つとされるクルクミンを特に豊富に含んでいます。クルクミンは春ウコンの約3倍以上。スパイスとして食品のほか、生薬や天然色素としても使われています。中身は濃いオレンジ色で、辛味はありません。

春ウコン 姜黄(キョウオウ)

4月から5月にピンク色の花を咲かせます。秋ウコンにはない、豊富な精油成分と複数のミネラルを多く含んでいるのが特徴。体に良い成分をバランス良く摂取する事ができます。見た目はショウガに似ていて、切り口は鮮やかな黄色をしています。

紫ウコン 莪朮(ガジュツ)

4月から6月に紫色の花を咲かせます。他のウコンに比べて苦みが強く、根茎に紫色の輪っかがあることから、紫ウコンと呼ばれています。特徴的なのは、アズレン・シネオール・カンファー、など他のウコンにはない成分を多く含んでいて、肝臓障害・胃腸障害・高血圧・老化をはじめ、あらゆるトラブルに効果的。

学名Curcuma longa
分類ショウガ科ウコン属
原産地熱帯アジア
別名ターメリック
おいしい時期11月

ウコンの栄養素と効能

秋ウコンはクルクミンという黄色い成分を多く含み、肝臓の働きを高め、胆汁の分泌を促進すると言われています。

また、クルクモール、アズレンなど、抗癌作用や胃をすこやかに保つ精油成分も含まれています。

ウコンの選び方

秋ウコンは、肝機能改善効果、二日酔い予防効果などを、春ウコンは、精油由来の抗菌作用などを、紫ウコンは、消化不良や疝痛と、成分含有量の違いから、働きも変わってきます。ウコンに含まれる成分は適量を摂取すれば良い成分となりますが、摂り過ぎてしまうと逆効果となる場合があるので注意が必要です。

ウコンの保存方法

ウコンの粉末

乾燥したものは保存しやすく扱いやすい

薄くスライスして天日で干して乾燥させると長く保存できます。乾燥させたウコンをフードプロセッサーや、コーヒーミルにかけて粉末にします。

生のまま長期保存するなら

土の中は湿度も温度も一定なので、土中保存が一番安全な方法です。少量の場合は、発泡スチロールの箱に土を入れてウコンを埋め、屋内で保管します。冬を越せば来年の種としても使えます。また、短期間での保存に限り、濡れた新聞紙にくるみビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存することも出来ます。

冷凍保存で有効成分を閉じ込める

生姜のように、すり下ろし冷凍保存します。その際に水分が飛んでしまわない様に、チャックつきの保存袋に入れて、空気に触れないようにして冷凍します。ただし、ウコンのクルクミンなど、有効成分は揮発性であることに注意が必要。

ウコンの食べ方

・ウコン茶

水1ℓに対してウコン約20gをスライスして入れ、弱火で煮出します。温かいままでも、冷やして飲んでも構いません。

・ウコン酒

スライスしたウコン300~500gを、1.8ℓの焼酎に漬けこみます。暗冷所で保管し、1~2ヶ月で出来上がりです。1日に盃2杯ほど飲みます。秋ウコンの主成分であるクルクミンはアルコールに溶けやすい為、効率よく吸収することができます。

・ターメリックライス

すりおろした秋ウコンを、米2合に対して30g程度・塩小さじ半量を、研いだ米に混ぜ、さらにバターかマーガリン大さじ半加えて、普通の水加減で炊きます。黄色い綺麗な色のご飯になります。

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