大根の豊富な栄養と食べ方・保存方法

大根畑

大根は一年中、手軽な価格で手に入り、大根おろしやサラダ、煮物などおいしく食べられる野菜。白い部分は土の中で成長する根菜です。ここでは大根の豊富な栄養と、保存方法をご紹介します。

大根の特徴

大根はアブラナ科ダイコン属の越年草です。原産地は地中海や中央アジアとされています。日本で多く流通しているのは、首の部分が緑色になっている青首大根。辛味が少なく、土地を選ばないことから青首大根が普及しています。

秋大根は宮崎、千葉、神奈川などで生産され、11月〜3月のものがおいしい。また北海道で採れる夏大根は7月、8月においしくいただけます。

大根の栄養素

たくさんの大根


大根は消化酵素やビタミンCが豊富なお野菜。しかし酵素は熱に弱いので、おろしにして食べるのがおすすめです。

エネルギー18kcal
水分94.6g
タンパク質0.5g
ナトリウム19mg
カリウム230mg
カルシウム24mg
マグネシウム10mg
リン18mg
ビタミンB10.02mg
ビタミンB60.04mg
葉酸34μg
パントテン酸0.12mg
ビタミンC12mg
食物繊維総量1.4g

大根に期待される健康効果

切り干し大根

消化酵素が胃腸の働きをととのえる

大根はジアスターゼ、カタラーゼ、オキシダーゼなどの消化酵素を多く含み、胃腸の働きを整えてくれます。また、この消化酵素には焼き魚の焦げに含まれる発がん性物質を解毒する働きもあり、焼き魚に大根おろしというのは、おいしいだけではなく合理的な食べ方と言えます。

葉のβ-カロテンが抗酸化作用を発揮

大根の葉は処分してしまうというご家庭もあるかもしれませんが、実は大根の葉は栄養が豊富。特にβ-カロテンには強力な抗酸化作用があるので、捨てずに茹でたり、塩もみにして即席漬けにすると良いでしょう。

切り干し大根は栄養たっぷり

切り干し大根は、大根を乾燥させたもの。水分が少ないため、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの栄養が凝縮されています。また、保存もきくのでうまく活用したい食材です。

大根の選び方

大根の葉も使おう


大根を買うときには、ひげ根の跡が小さく、ずっしりと重いものを選びましょう。また、首の部分が黒ずんでいるものやひびが入っているものは「す」が入っている可能性があるので避けましょう。

大根の保存方法

そのまま保存する

冷蔵庫で保存するのであれば、葉と根を分けてビニール袋に入れます。一緒にしておくと葉から根の水分が失われてしまいます。また、根の部分は立てて保存できるといいでしょう。

かた茹でして冷凍する

使い切れない大根は、1cmほどの厚みに切り、かた茹でしましょう。冷まして水気を切った状態で冷凍すればおいしくいただけます。

おろして冷凍する

大根おろしとして使用する場合には、おろした状態で小分けにして冷凍してもいいですよ。

大根の食べ方

焼き魚と大根おろし

とぎ汁で茹でれば匂いが気にならない

大根の下茹をするときに、米のとぎ汁を使うと大根特有の匂いが気になりません。20〜30分茹でた後は水にさらしてアク抜きをします。

大根おろしは料理に合わせて部分を選んで

大根おろし

焼き魚などの薬味として使う場合には、辛味がつよい先端部分を使うのがおすすめ。細かな目でゆっくりとすりおろしてください。一方、みぞれ鍋などたくさん食べるときには、中央部分を粗い目でざっくりとおろしましょう。

冬においしい大根の栄養と保存方法、食べ方をご紹介してきました。大根は葉にも根にも栄養がたっぷり。食べる部分によって風味も変わるので、調理方法に合わせてうまく使い分けてくださいね。

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