銀杏の栄養と保存方法|食べすぎ注意・簡単な食べ方を紹介

銀杏

銀杏(ぎんなん)はねっとりとした食感と独特の風味が特徴の秋の味覚。糖質やカロテン、ビタミンCが豊富で風邪をひきやすい季節にぴったりな食材ですが、メチルピリドキシンという物質が含まれているので食べすぎには注意が必要です。ここでは銀杏の栄養や保存方法、電子レンジを使った簡単な調理方法をご紹介します。

銀杏とは?

銀杏がなったいちょうの木

銀杏はイチョウの木になる実のことで、イチョウの木には雄の木と雌の木があり、実が生るのは雌の木だけです。果肉自体は非常に臭いが強いため食用にはなりません。そのため、実の中の固いからを割って、さらにその中の部分を食べます。

銀杏の旬

銀杏は9月ごろから採れ始め、11月半ば位までが収穫期となります。

原産地は中国

イチョウの原産地は中国とされています。イチョウは「生きた化石」と言われるくらい古くからあります。

学名
分類イチョウ科イチョウ属
原産地中国
おいしい時期9月〜11月
英語ginkgo nut

銀杏の栄養素

銀杏には糖質やカロテン、ビタミンCに、ビタミンB1、カリウムなどが豊富に含まれています。秋の味覚として知られている銀杏は、ちょうど風邪を引きやすい季節にぴったりの食材です。

エネルギー187kcal
水分53.6g
タンパク質4.7g
炭水化物38.5g
カリウム700mg
マグネシウム53mg
リン120mg
ビタミンA β-カロテン当量290μg
ビタミンB10.28mg
ナイアシン1.2mg
葉酸49μg
パントテン酸1.38mg
ビタミンC23mg
食物繊維総量1.8g

※可食部100gあたり

銀杏の品種

銀杏の品種では「藤九郎」が最も人気があります。藤九郎は粒ぞろいが良く、殻が薄くて割りやすいのが特徴です。味もよく貯蔵性も高いが収穫量が少ない品種になります。

他にも「金兵衛」「久寿」などがあります。金兵衛は外観は良くないが、沢山実が生り、苦みが少なく品質が良いのが特徴です。久寿は粒ぞろい、味共に良いのですが貯蔵性が無いという欠点があります。

銀杏の選び方

殻は艶があり白いものを選ぶとよいとされています。殻が黒ずんでいるものは古くなっている証拠なので避けた方が良いでしょう。新鮮なものは薄皮をむいて茹でると綺麗なエメラルド色になります。しかし、時間がたったものは黄色くなってしまいます。

銀杏の保存方法

陰干ししてよく乾燥させた銀杏は殻つきのままビニール袋などに詰めて冷暗所または冷蔵庫で保存すれば数ヶ月もちます。また、殻を割り、加熱して薄皮を剥いたものは冷凍保存も可能です。

銀杏の食べ方

殻付きの銀杏

銀杏の殻の周りにある果肉(この果肉は素手で触るとかぶれることがあるため手袋をつけて行う)は非常に臭いが強いため、腐らせて中の種だけを取り出して、水で洗い、天日干しをして乾燥させます。

乾燥した銀杏は電子レンジやフライパンで炒るなどして加熱します。銀杏の殻は非常に硬いため、専用の器具や包丁、ペンチなどを使って割ると良いでしょう。

殻を割ると薄皮に包まれた銀杏が出てきます。薄皮は食べられますが、口当たりや見た目が悪いので取り除いたほうが良いでしょう。薄皮はおたまの背などを使い転がしながら茹でると剥きやすくなります。

また、そのまま食べるだけでなく、茶碗蒸しやかき揚げなどに入れても美味しいでしょう。

電子レンジ調理の方法

  1. 殻を割る
  2. 塩とともに茶封筒に入れて口を折り曲げる
  3. 電子レンジで1分〜1分半ほど加熱する
  4. やけどに注意して取り出せば完成

銀杏は食べすぎに注意

銀杏は一度に多量に食べると消化不良を起こす、のぼせる、鼻血が出るなどの症状が出ることがあります。これはメチルピリドキシンという物質が原因です。

1日当たり子供は4,5粒、大人は10粒程度を目安に食べるのが良いでしょう。また、5歳未満の子供には与えないほうがよいとされています。

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