セロリの豊富な栄養と食べ頃・保存方法

セロリ

セロリは独特な香りと歯ごたえが特徴の野菜。苦手な方も多い香りですが、神経を和らげ、食欲を増進する効果があります。ここではセロリの栄養や選び方、保存方法をご紹介します。

セロリの特徴

セロリはセリ科オランダミツバ属の淡色野菜。セロリーとも呼ばれます。旬は11月〜5月頃。長野や静岡を中心に栽培されています。

原産地はヨーロッパや西南アジア、インド。かつてのヨーロッパでは強精剤としても用いられていました。現在のイタリア料理やフランス料理では肉や魚の臭い消しとして使用されることもあります。

学名Apium graveolens
分類セリ科オランダミツバ属
原産地ヨーロッパ、西南アジア、インド
和名オランダ三つ葉
仏名celeri
別名セルリー

セロリの種類

グリーンセロリー

一般的な緑色種のセロリ。筋が少なく肉厚なため、スープやピクルスにしても美味しくいただけます。

ホワイトセロリー

ホワイトセロリー

セロリには、「ホワイトセロリー」と呼ばれる、水耕栽培で作られた白く小型のものもあります。三つ葉に似た形をしており、筋がなく、香りも弱いので食べやすい品種です。

セロリの栄養素

セロリの葉の部分には、β-カロテンがたっぷり。葉も捨てずに食べるようにしましょう。セロリに含まれる栄養は次の通りです。

食品成分表(可食部100gあたり)

エネルギー15kcal
水分94.7g
炭水化物3.2g
ナトリウム28mg
カリウム410mg
カルシウム39mg
リン39mg
0.2mg
亜鉛0.2mg
ビタミンB10.03mg
ビタミンB20.03mg
bイタミンB60.08mg
葉酸29μg
ビタミンC7mg
食物繊維総量1.5g

セロリに期待される健康効果

1本のセロリ

独特の香りは神経を和らげる

セロリといえば、独特な香りが特徴ですが、これはアピイン、テルペンをはじめとする約40種類の香り成分によるもの。神経を和らげ、食欲を促す効果があります。

カリウム・食物繊維・β-カロテンが血圧を下げる

カリウムや食物繊維、β-カロテンには、血栓や高血圧を予防する効果があります。オクラやたけのこと合わせると、その効果は更にアップ。

ビラジンが血液をさらさらに

セロリの葉には、血液をサラサラにする効果があるビラジンという成分が含まれています。茎だけでなく、葉も捨てずに食べるようにしましょう。

セロリの選び方

セロリを選ぶときには、葉にツヤとはりがあり、鮮やかな緑色のものを選ぶのがおすすめ。また、茎の内側のくぼみは狭いもののを選びましょう。

茎の下の部分が20cm以上あるものが調理する際に使いやすいでしょう。

セロリの食べ方

セロリと人参のスティック

生食

セロリの茎部分は、生食がおすすめ。茎の筋を包丁で剥がしておくと、食感を損ねることがありません。浅漬けにしても食感と香りが楽しめます。

スープ

生食ではクセが強いセロリですが、スープにすれば食べやすくなります。トマトや卵と合わせて、コンソメで味付けすれば簡単。美味しくいただきましょう。

炒めもの

葉の部分は他の食材と合わせて炒め物にすると食べやすくなります。例えば、ななめ切りにしたセロリを一口大に切った鶏肉と合わせて、オイスターソースなどで味をつけるとスタミナ料理の出来上がりです。

葉のふりかけ

セロリの葉は、細かく刻んで炒め、鰹節やごまとあわせるだけでご飯にピッタリのふりかけになります。セロリをまるごと買ったときにはぜひ試してみてくださいね。

セロリの保存方法

保存するときは、茎と葉を分けラップをして冷蔵庫に入れましょう。この時、立てて保管するのがポイントです。茎がしんなりしてきたときには、根の部分を冷水につけるとしっかりします。

セロリは食べ過ぎ厳禁?

セロリはカリウムが豊富。カリウムを摂りすぎると尿管結石になるリスクがあると言われています。また、便秘に効果がある不溶性食物繊維も摂り過ぎはかえって悪化させてしまうことも。極端に気にする必要はありませんが、ほどほどを心がけるといいでしょう。

食物繊維やβ-カロテン、ビタミンCが豊富なセロリについてご紹介しました。香りが強いので苦手な方もいるかと思いますが、栄養が豊富な野菜です。ピクルスや浅漬けなどの料理法も活用しながら、日々の食卓に取り入れてみてくださいね。

セロリ
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