ブロッコリーの豊富な栄養と選び方・保存方法

ブロッコリー

ブロッコリーはアブラナ科アブラナ属の緑黄色野菜。イタリアが原産のキャベツの変種です。花を食用とするキャベツを品種改良して作られました。ブロッコリーは非常に栄養価が高く、サラダや炒めもの、パスタの具材など様々な形で食卓にのぼります。今回はブロッコリーの栄養や選び方、保存方法などを見ていきましょう。

ブロッコリーの特徴

ブロッコリーの原産地はイタリア。日本へ伝わったのは明治時代と言われています。その当時は乾燥用の野菜として栽培されていました。第二次世界大戦以降に食用として本格的に栽培され始め、実際に食卓にのぼったのはそのしばらく後。1980年頃からと言われています。

普段、食用としているの粒々の部分は、ブロッコリーの花の部分。収穫せずに育てると黄色い花をたくさん咲かせます。

ブロッコリーの種類

ブロッコリーは品種が多い緑黄色野菜で、次のような品種があります。

  • グリーンドーム系
  • キャッスル
  • エンデバー
  • チャレンジャー
  • グリーンキャッスル
  • スリーセブン
  • エルフ
  • スティッコリー
  • ベルネ

また、ブロッコリーの新芽にあたるブロッコリースプラウトは、スルフォラファンが豊富です。

ブロッコリーの栄養素

ブロッコリーのソース

ブロッコリーは、カロテンとビタミンCが豊富。毎日少しずつでも、食卓にのせられるといいですね。

エネルギー33kcal
水分89.0g
タンパク質4.3g
炭水化物5.2g
カリウム360mg
カルシウム38mg
1.0mg
ビタミンA β-カロテン当量810μg
ビタミンB10.14mg
ビタミンB20.20mg
葉酸210μg
パントテン酸1.12mg
ビタミンC120mg
食物繊維総量4.4g

ブロッコリーに期待される健康効果

たくさんのブロッコリー

ビタミンCがシミを防止

ビタミンCが持つ抗酸化作用により、美肌効果が期待できます。シミの原因となるのはメラニンですが、ビタミンCはメラニンの生成を抑え、沈着した黒メラニンを白メラニンへと還元してくれます。しかし、ビタミンCは水に溶けやすいので、加熱は短時間で済ませるようにしましょう。

ルテインが細胞機能障害を防止

ブロッコリーをはじめとする緑黄色野菜にはルテインが含まれています。ルテインは体中に存在し、細胞機能を維持している物質ですが、体内で作ることができません。加齢や紫外線、喫煙などの影響を受け、減少してしまうのでブロッコリーをはじめとする食物からしっかり摂るようにしましょう。

グルタチオンによる抗がん作用

ブロッコリーに含まれるグルタチオンには、強い抗酸化作用があり老化防止や抗がん作用、解毒効果が期待されています。

クロムが糖尿病の予防にも

クロムはインスリンの効果を増進させることが分かっています。インスリンはブドウ糖を細胞にエネルギーとして供給することを促す物質。インスリンが低下し、血糖値が高いままの状態となってしまうのが糖尿病です。つまり、クロムがインスリンの効果を高めることで糖尿病の予防になるのです。

ブロッコリーの選び方

ブロッコリーは花蕾(からい)が密で、濃い緑色のものを選びましょう。冬場に見られる紫がかったものは甘いです。

また、外葉がしおれておらず、茎に「す」が入っていないもの、変色していないものを選びましょう。

ブロッコリーの保存方法

ブロッコリーを小分け


ブロッコリーのつぼみ部分が開こうとして栄養素が減ってしまいます。使い切れない分は、小さく分けて軽く茹で、ビニール袋などに入れて冷凍しましょう。

ブロッコリーの食べ方

ブロッコリーは茹でるだけでも美味しく食べられます。ひとつまみの塩を入れた熱湯で茹で上げましょう。茹で上がったら水気を切り、冷ましてから食べた方が美味しいです。

炒めもの、ピューレにするときにも下茹でを

ブロッコリーの煮込み

ブロッコリーの鮮やかな緑色は、炒めものやピューレ、ソースにしても食欲をそそります。調理するときには、下茹でをしてから使うようにしましょう。

ブロッコリーは様々な料理に使えて、栄養が豊富な緑黄色野菜です。そのまま茹でるだけでも美味しいので使い勝手が良いのもうれしいですね。毎日の食卓にぜひ取り入れてみてください。

ブロッコリー
〜野菜の情報配信中〜