枝豆の豊富な栄養と食べ頃・保存方法

おつまみ枝豆

お酒のお供に、お弁当にと手軽に食べられる枝豆。骨や血を作る栄養が豊富に含まれている野菜です。ここでは枝豆の栄養や保存方法、おいしい茹で方をご紹介します。

枝豆の特徴

枝豆はマメ科ダイズ属の野菜で、大豆が未熟なうちに収穫したもののことを言います。原産国は中国。日本では江戸時代頃から食べられるようになりました。「畑の肉」と呼ばれ、栄養豊富なことで知られる大豆と同様、葉酸やビタミンC、カルシウムをはじめ、サプリメントでの摂取が一般的になっている栄養がたっぷり含まれています。

現在は「ずんだ」が有名な山形をはじめ、群馬や千葉、新潟で生産されています。旬は7月〜9月。冷たいビールのおつまみにぴったりな野菜です。

学名Glycine max
分類マメ科ダイズ属
原産地中国
仏名soja

枝豆の種類

畑の枝豆


枝豆に種類があるの?と思われる方も多いでしょう。実は枝豆は種類によって、香りや味わいに違いがあります。

茶豆
香りが高く、甘みが強いのが特徴。新潟を中心に生産される、豆が少し茶色い枝豆です。
だだちゃ豆
とうもろこしににた香りが特徴で、さやに茶色の毛があります。山形県鶴岡市で生産されています。
丹波黒大豆
大粒で甘みがあるのが特徴の丹波の特産品。販売時期は10月以降と遅めです。

枝豆の栄養素

枝豆には、大豆が持つ豊富な栄養に加え、カロテンやビタミンCが豊富に含まれています。

エネルギー135kcal
水分71.7g
タンパク質11.7g
脂質6.2g
炭水化物8.8g
灰分1.6g
カリウム590mg
カルシウム58mg
2.7mg
ビタミンB10.31mg
ビタミンB20.15mg
ナイアシン1.6mg
葉酸320μg
ビタミンC27mg
食物繊維総量5.0g

※可食部100gあたり

枝豆に期待される健康効果

皿にのった枝豆

メチオニンがアルコールを分解し、肝臓の負担を軽減

枝豆には、アミノ酸の一種であるメチオニンが含まれています。メチオニンはビタミンB1やビタミンCとともにアルコールの分解を促し、肝臓の負担を軽減する働きを持っています。ビールのつまみに枝豆が定番ですが、実は理にかなった組み合わせと言えるのです。

葉酸が造血、身体の発育を助ける

葉酸は水溶性ビタミンB群の一種。胎児の正常な発育に欠かせない栄養素として摂取が推奨されているので、葉酸のサプリメントを採っているという妊婦さんも多いことでしょう。枝豆には可食部100gあたり320μgと豊富な葉酸が含まれています。

サポニンが高血圧・動脈硬化を防止

サポニンはポリフェノールの一種。高血圧や動脈硬化を防止する効果があるほか、ダイエットの効果も期待できます。同じく枝豆に含まれるイソフラボンとともに、中年以降うれしい効果が期待できます。

枝豆の選び方

枝豆

スーパーなどで購入する場合、枝豆は鮮度を見分けづらい野菜です。繊細な枝豆はさやが密集し、産毛がついていますが、出荷時に水洗いされて産毛が落ちていることが多く、なかなか見分けにくいでしょう。

枝豆の食べ頃

枝豆が未熟すぎても、育ちすぎてもよくありません。実の入りが7〜8割くらいになっているものが最もおいしく食べられます。実が大きく食べごたえがある枝豆が好きな方は、よく育ったものを選んでもよいのですが、さやが固くなり、香りも薄くなってしまいます。

枝豆の保存方法

枝豆は、2〜3分ほど茹でて、流水で冷やすと、色がきれいにでます。冷凍もできるので、小分けにして冷凍庫に入れましょう。

枝豆のおいしい茹で方

  1. さやの端をはさみでカットし、塩分を染み込みやすくする
  2. 多めの塩でよく揉み込み、産毛を落とす
  3. たっぷりの沸騰したお湯に塩もみした枝豆をそのまま入れる
  4. 蓋をして4分茹でる
  5. ざるにあげ、うちわなどで手早く粗熱をとると色がきれいに出る

塩揉みすることで、味をつけるだけでなく、残留農薬など健康への心配がある物質を軽減させることができるので、しっかり行うようにしましょう。

枝豆を茹でる

枝豆の栄養や保存方法、茹で方などをご紹介してきました。大豆と同様に栄養たっぷりな枝豆は妊婦さんにも、お酒のおつまみにもぴったりな野菜です。冷凍保存もできるので、ぜひ日々の食生活に取り入れてみてくださいね。

おつまみ枝豆
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