きゅうりの栄養素と食べ頃・保存方法|栄養がないって本当?

収穫前のきゅうり

きゅうりといえば夏野菜の定番。水分が取れて、食べやすいので食欲がない時期には重宝しますね。ここではきゅうりの栄養や保存方法、生食以上に栄養が取れる漬物の作り方をご紹介します。

きゅうりの特徴

きゅうりはウリ科キュウリ属の夏野菜。5月から8月頃に特においしくいただけます。ほかのウリ科の野菜と同様にビタミンC、カロテン、カリウムなどを含んでいます。

きゅうりの表面にある白いぶつぶつは、ブルームというろう物質で表面を保護する役割を持っています。ブルームがない「ブルームレス」タイプは表面が硬いのが特徴です。

学名Cucumis sativus
分類ウリ科キュウリ属
原産地ヒマラヤ山麓
仏名concombre
独名Gurke
英名Cucumber

きゅうりの種類

ミニきゅうり


スーパーでよく見かけるきゅうりの他にも、様々な種類のきゅうりがあります。

  • 四川
  • もろきゅう
  • もぎりきゅうり
  • 高山きゅうり
  • どっこきゅうり
  • ミニQ

きゅうりの栄養素

きゅうりは利尿作用があり、ナトリウムの排出を促すので、肝臓の働きを助け血圧を安定させてくれます。

エネルギー14kcal
水分95.4g
カリウム200mg
カルシウム26mg
マグネシウム15mg
リン36mg
ビタミンA β-カロテン330μg
ビタミンK34μg
ビタミンB10.03mg
ビタミンB20.03mg
葉酸25μg
パントテン酸0.33mg
ビタミンC14mg
食物繊維総量1.1g

※可食部100gあたり

きゅうりに期待される健康効果

かごに入ったきゅうり

95%が水分で身体を冷やす

きゅうりの95%は水分でできており、身体を冷やす効果があります。暑さで食欲がないときなどには、水分補給としても役立ちます。

カリウムが老廃物を排出

カリウムはナトリウムの排出を促す働きがあり、血圧を安定させます。

ぬか漬けにすればビタミンB1も取れる

ぬか漬けにすると、ぬかから移行したビタミンB1やB2も取り込むことができます。また、カリウムは3倍に。乳酸菌もたっぷりです。

きゅうりの選び方

きゅうりは太さが均一のものを選ぶと、水分が下に溜まったり、「す」が入ったりしたものを避けやすくなります。

きゅうりの保存方法

きゅうりを長持ちさせるコツは、乾燥と低温に配慮すること。ぬらした新聞紙でくるみ、袋に入れて冷蔵庫で保管しましょう。風味が落ちやすい野菜なので、切ったら食べきるのがベスト。

きゅうりの食べ方

きゅうりのぬか漬け

きゅうりのぬか漬け

  1. きゅうりを洗う
  2. あら塩を振って数分置く
  3. 水洗いし、水気を取る
  4. きゅうりをぬか床に入れる
  5. 常温で約3~5時間、冷蔵庫で半日~1日程度で食べ頃

板ずり

まな板の上できゅうりに塩を振り、転がすときゅうりの板ずりができます。きゅうりの皮が傷つき、塩がつくことで2〜3割程度の水分が抜け、柔らかくなります。

干しきゅうり

輪切りか薄切りにして、重ならないように並べ天日干しします。雨などに濡らさないように注意し、カビが生えないようにしましょう。カラカラに乾いたら瓶などで保存します。使うときには、水に浸して戻します。天日干しすると風味が増すので炒めものなどによく合います。

きゅうりの花

きゅうりの栄養や保存方法、食べ方をご紹介してきました。暑い季節にも食べやすい食材としてはもちろん、天日干しやぬか漬けにして食べればまた違う味わいを楽しむことができますよ。

収穫前のきゅうり
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