白菜の豊富な栄養と食べ頃・保存方法

ざるの中の白菜

冬の体調を崩しがちな時期においしく食べられ、栄養補給にうってつけの白菜。中国では、大根、豆腐と並んで養生三宝と呼ばれるほどです。ここではおいしい白菜の選び方や保存方法、栄養についてご紹介します。

白菜の特徴

白菜は、アブラナ科アブラナ属の葉物野菜。原産地は中国です。茨城県、長野県、愛知県を中心に生産され、11月〜2月頃の寒い時期においしくいただけます。クセがないので、体調が悪いときや食欲のないときにも食べやすく、栄養補給にぴったりな冬野菜です。

春など旬以外の季節に収穫される白菜には、農薬が使用されているので、外葉を1枚捨て、1枚ずつ流水洗いするとよいでしょう。

学名Brassica compestris
分類アブラナ科アブラナ属
原産地中国
仏名chou chinois

白菜の種類

白菜にも様々な品種があります。

ミニ白菜
小型な白菜で重さは1kgほど。一度に使い切れて便利。
オレンジ白菜
中の葉がオレンジ色の白菜。色と歯ざわりがよいのでサラダに使用されることも多い。
長崎はくさい
白菜の変種。葉がやや外に開き、柔らかく小型な長崎の伝統野菜。

白菜の栄養素

白菜のミルフィーユ鍋
エネルギー14kcal
水分95.2g
炭水化物3.2g
ナトリウム6mg
カリウム220mg
カルシウム43mg
マグネシウム10mg
リン33mg
0.3mg
亜鉛0.2mg
マンガン0.11mg
ビタミンB10.03mg
ビタミンB20.03mg
ビタミンC19mg
食物繊維総量1.3g

可食部100gあたり

白菜に期待される健康効果

ビタミンCが風邪予防・免疫力アップ

白菜の中でも芯葉の部分は特にビタミンCが豊富。ビタミンCは免疫力を高める効果があり、食べやすいので、体調が悪いときや風邪を引いたときなどに積極的に摂りたい野菜です。

カリウムが高血圧を予防

体内の余分な水分を排出する効果があるカリウムをはじめとするミネラル類も豊富。高血圧の予防にも役立ちます。

インドール化合物ががん予防に貢献

インドール化合物にはガンを抑制する効果があります。特に白菜特有の成分ジチオールチオニンは、発ガン性物質を解毒する酵素の生成を活発にしてくれます。

白菜の選び方

白菜の陳列棚

白菜を選ぶ時には、葉が縮れていて巻きがしっかりしており、重さがあるものを選ぶのがおすすめ。切った白菜を買うときには、葉が隙間なく詰まっていて、切り口がみずみずしいものを選ぶようにしましょう。芯のあたりが盛り上がっているものは古くなっています。

白菜の保存方法

白菜は冷暗所に立てて保存するのが基本。丸ごと保存する場合は、新聞紙で包んでおくことで、冬場であれば3〜4週間ほどは持ちます。少しずつ使うというときには、芯に切り込みを入れて、水分を含ませた新聞紙を挟み、ラップでくるんでおきましょう。

白菜はカットしてしまうと痛みやすいので、できるだけはやく使うようにしましょう。どうしても保存したいときにはラップで包んで冷蔵庫に入れます。

四分の一の白菜

白菜の栄養や選び方、保存方法をご紹介してきました。寒い季節に食べたい鍋料理に欠かせない白菜は、免疫力アップに役立つだけでなく、食欲不振のときにも食べやすい身体にやさしい野菜です。春や秋に収穫される白菜を食べるときには、農薬に気をつけて調理してくださいね。

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