かぼちゃの豊富な栄養と食べごろ・保存方法|追熟させる方法は?

かぼちゃ

かぼちゃは保存がきき、食べやすい野菜。ここではかぼちゃの持つ栄養素や食べごろ、保存方法をご紹介します。かぼちゃは収穫してから追熟させるとより美味しくなるので、食べごろを知って賢くいただきましょう。

かぼちゃの特徴

ウリ科カボチャ属の野菜、かぼちゃ。宮崎や千葉、神奈川などで採れる国産のかぼちゃと、ニュージーランドやメキシコから輸入される輸入カボチャがあります。国産かぼちゃの旬は5月〜9月頃。一方で、輸入かぼちゃの旬は11月〜3月頃です。また、原産地も異なり、国産かぼちゃの原産地は中央アメリカ、西洋かぼちゃの原産地は西アメリカと言われています。

学名Cucurbia moschata
分類ウリ科カボチャ属
原産地日本かぼちゃ:中央アメリカ
西洋かぼちゃ:南アメリカ
仏名courge
独名Kurbis

かぼちゃの選び方・食べごろ

かぼちゃを選ぶときには、皮の凹凸がはっきりしているものを選ぶと良いでしょう。

収穫したばかりのかぼちゃは、水っぽく、甘くない場合が多いので、収穫後は涼しい日陰で数日から2週間程度追熟させます。栄養価が高い熟したかぼちゃは、ヘタの茎がコルクのように枯れており、タネが固くなっているので目安にしましょう。

一方、熟しすぎるとタネの間に隙間が出てくるので、カットされたものを買うときには注意してみてくださいね。

かぼちゃの種類

かぼちゃは品種が多い野菜です。代表的な日本種は黒皮かぼちゃ。甘さは控えめで皮がゴツゴツしています。その他の品種の特徴もご紹介します。

黒皮栗
代表的な西洋種。えびすかぼちゃとも言われ、果実はホクホクとしており、甘みがある
坊っちゃん
粉質で味がよく、カロテン含有量が多い小型のかぼちゃ
白皮栗
メロンに似た薄緑色の皮を持つ。他のかぼちゃよりもホクホク感が強く、日持ちする
コリンキー
未熟果を皮ごと食べるミニカボチャ。さわやかな味わいは生食や漬物に最適。

かぼちゃの栄養素

かぼちゃは栄養価の高い野菜。特に免疫力を高めるミネラルやビタミン類が豊富です。

エネルギー14kcal
水分95.2g
炭水化物3.2g
ナトリウム6mg
カリウム220mg
カルシウム43mg
マグネシウム10mg
リン33mg
0.3mg
亜鉛0.2mg
マンガン0.11mg
ビタミンB10.03mg
ビタミンB20.03mg
ビタミンC19mg
食物繊維総量1.3g

可食部100gあたり

かぼちゃに期待される健康効果

ビタミンEがホルモンを調整

かぼちゃに豊富に含まれるビタミンEにはホルモン調節機能があり、肩こりをはじめとする更年期障害の症状を改善してくれるほか、血行も良くしてくれます。

β-カロテンが日焼けやシミの予防に

かぼちゃが黄色いのは、かぼちゃ自身を紫外線から守るために、β-カロテンを含んでいるから。人の身体にも有効で、日焼けやシミの予防になります。

種のリノール酸がコレステロールの上昇を抑える

炒ったかぼちゃの種にはリノール酸が多く含まれており、コレステロールの上昇を抑えてくれます。その他に、骨の発育を助けるマンガンや味覚を正常に保つ亜鉛などの栄養も豊富で、捨てるにはもったいない部分です。

かぼちゃの下ごしらえ

輸入もののかぼちゃで、ポストハーベスト(収穫後の防カビ剤などの農薬)が心配な場合には、皮をタワシでよく洗うようにしましょう。皮をところどころ厚く剥いて下ゆでするのもおすすめです。

かぼちゃの保存方法

カットしたものは痛みやすいので、タネをくり抜き、ラップをして保管します。冷凍する場合は、軽く下茹でしておきましょう。

かぼちゃの栄養や選び方、保存方法をご紹介してきました。かぼちゃは冬至に食べると病気にならないと言われるほど、栄養豊富な野菜です。1年中出回っているのでいつでも食べやすいのもうれしいですね。

かぼちゃ
〜野菜の情報配信中〜