トマトの栄養と種類、保存方法|カロリーやトマトジュースも

トマト

トマトは生のまま食べたり、ソースやケチャップなどの加工品として用いられたりと、食卓の定番とも言える野菜です。さっと洗うだけで食べられて、栄養が豊富なトマトは便利ですよね。ここではそんなトマトの栄養や種類、選び方などをご紹介します。

トマトの特徴

ケチャップ


トマトはナス科の野菜です。熱帯地方では多年草として栽培され、温帯地方では一年草として栽培されます。南米原産で、メキシコにて栽培用として分化したという説が有力です。

今では生のままでも、加工品としても幅広く用いられるトマトですが、江戸時代、日本に渡ってきた当初は、食用ではなく観賞用だったのだとか。食用に用いられるようになったのは明治時代頃から。当時はケチャップなどの加工品としての利用がほとんどだったといわれています。その後、品種改良を重ねて現在の形に。その過程で生食や栄養に関する研究が進められました。

学名Lycopersicon esculentun
分類ナス科トマト属
原産地中南米
仏名tomate
独名Tomate

トマトの種類

ご存知の通り、トマトは大きさによってトマト、ミディトマト、プチトマトなどと大別されます。また大きさだけではなく、品種によって形や色も様々で、味や価格にも違いがある野菜です。品種には次のようなものがあります。

  • 桃太郎系
  • ファーストトマト
  • カゴメこくみトマトラウンド
  • りんか409
  • ミディトマト
  • ソプラノトマト
  • ルネッサンス
  • アメーラ
  • フルティカトマト
  • ミニトマト
  • キャロル7
  • ブラックチェリー
  • アイコ
  • プチぷよ
  • ホワイトカラント
  • サントリールビーノ

トマトの栄養素

トマト
エネルギー19kcal
水分94.0g
炭水化物4.7g
ナトリウム3mg
カリウム210mg
マグネシウム9mg
リン26mg
ビタミンA β-カロテン540μg
ビタミンB10.05mg
ビタミンB20.02mg
ビタミンB60.08mg
葉酸22μg
ビタミンC15mg
食物繊維総量1.0g

※可食部100gあたり

トマトに期待される健康効果

トマト

トマトは、赤い皮に含まれるリコピンや血糖値の上昇を抑えるクエン酸など栄養が豊富な食材です。

リコピンがガン・動脈硬化の予防に

トマトの皮に含まれる「リコピン」には、美容や健康の阻害となる活性酸素に作用する「抗酸化作用」があります。活性酸素自体は生命活動に必要ですが、ストレスや栄養の偏りなどで過剰となってしまうことも。

過剰な活性酵素はガンや動脈硬化、アレルギー、心筋梗塞などを引き起こす可能性がありますが、トマトの抗酸化作用がこれらを予防してくれるのです。

クエン酸が血糖値の上昇を抑える

トマトに含まれるクエン酸は、疲労回復効果だけでなく、血糖値の上昇を抑える効果も持っています。

トマトの選び方

トマトは色が濃く、ムラがない、ハリ・ツヤがあるものを選びましょう。グッと重みがあるものは、糖度も高いです。また、ヘタにも注目するのがポイントです。ヘタは緑色でピンと立ったものが新鮮。黒くなっているものは収穫後に人工的に完熟にしています。

トマトの保存方法

熟したトマトは野菜室へ

熟したトマトは、ビニール袋に入れるか、ラップをかけて冷蔵庫の野菜室に入れましょう。冷蔵庫に入れた後、10日間ほどは保存可能です。

青いトマトは常温で熟させる

まだ青みが残り、熟しきっていないものは、常温保存で徐々に熟していきます。熟しきったら冷蔵庫で保存してください。

トマトは冷凍保存も可能

トマト

トマトは丸ごと冷凍保存できます。冷凍保存する時には、トマトをよく洗い、水気を拭きとってからビニール袋に入れ、冷凍庫に入れましょう。2ヶ月程度は持つでしょう。

トマトジュースのメリット・デメリットは?

忙しい朝や一人暮らしの野菜不足に、トマトジュースで栄養補給を考える方も多いはず。トマトジュースのメリットとデメリットをご紹介します。

トマトジュースのメリット

トマトジュースは栄養が濃縮されているので、摂取効率が良いのがメリット。例えばトマトジュースに含まれるリコピンは20g前後ですが、これは生のトマト500g相当です。

また、トマトジュースのほうが保存が効くというのもメリットですね。

トマトジュースのデメリット

一方、トマトジュースは塩分が添加されているものもあるので、飲み過ぎに注意が必要な場合もあります。また、ビタミンCは加工時に失われてしまうことが多く、生で食べたほうが摂取しやすいという点はデメリットに当たるでしょう。

トマトの歴史や栄養、保存方法についてご紹介してきました。生でも火を入れても、加工品でも楽しめるトマト。リコピンやクエン酸をはじめ、栄養素が豊富に含まれているので、食卓に積極的に取り入れたい野菜です。種類によって味わいも異なるので、様々な品種を楽しんでみてくださいね。

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